(仮称)枚方市総合文化芸術センターの基本設計概要説明について
先日、議員向けに枚方市民会館の後継施設となる、(仮称)枚方市総合文化芸術センターの基本設計概要の説明がありました。
- 文化芸術の拠点機能
- バリアフリー・防災・環境に配慮
- まちとつながる集客性
- 整備費と今後のスケジュールについて
- 現段階の基本設計概要
4月22日には市民説明会を予定。来年度には工事に着工 32年度内に完成を目指していくとのことで、これから動きが具体的になってきます。131億ものお金が使われる大事業であり、しっかり見ていきたいと思いますし、お伝えしていきたいと思っています。
1.文化芸術の拠点機能
適切な機能構成と規模
大ホールは2階のエントランスロビーから入場する計画。一階のロビーから大階段を上ってはいることも可能。今の大ホールでは開場待ちが課題だが、この施設では雨天でも濡れることなく並べる。
カフェコーナーでも休める。舞台の奥行きを確保することで演劇やオーケストラ、ミュージカルや歌舞伎など幅広い演出が可能となる。美術バトンは今は10本だが18本を確保することで多様な演出を可能としている。要望の多い楽屋については、大楽屋を2室、中楽屋を3室、小楽屋を2室を用意している。また、楽屋の専用のトイレやシャワー室を確保している。
快適な観賞空間
大ホールの座席は1500席程度を準備する。1層目が850席、2層目を400席、3層目を250席としている。席の幅を現施設の45センチから53センチに拡げる。奥行きも91センチを94センチになり、座席の厚さなどを調整して鑑賞空間を確保していきたい。また小さなお子様連れでも安心して楽しめるよう、3階の奥に親子室、2階に保育室を確保している。女子トイレは並ぶことも配慮している。
小ホールについては、市民はこれまで他市の小ホールを使ったりしていたが、一定の広さ(300席程度)と設備を確保したものを整備する。1割程度なら臨時席も追加が可能。コンサートやミュージカルなど様々な用途に使えるものになる。親子席もあり。小ホールも楽屋3室を確保している。大ホール・小ホールともにネーミングライツを導入し、財源を確保していく。
機能的な創造空間
イベントホールについては人形劇公演などの小規模演劇のほか、ミニコンサートやセミナーなどいろいろな使い方ができる、平床形式のホールとなっている。ステージや客席は移動式となる。(ホールとして使う場合は200席程度、スクール形式では120席程度)パントリーがあるため、飲食を伴うレセプション(円卓時は120席程度)としての利用も可能。
美術ギャラリーについては3メートルの天井(有効天井高)を確保し、一部は3.5m以上の吹き抜け空間となっているので、大型の作品も展示可能となる。300㎡程度を想定しており、これは今の市民ギャラリーと同じ規模となる。
絵をかいたりもできる。3分割でき、様々な利用ができる。美術ギャラリー前には、市の所蔵作品を公開するスペースを設置する。新町3号線側から、4トントラックで搬出入がしやすいように導線をつくる。
創作活動室(会議室)については、流しを備えており、ワークショップや講座など、また動かせる間仕切りもあるため2分割で使える。大ホールや小ホールの臨時控室としても使える。
リハーサル室については、ホールのリハーサルだけでなく、簡易な公園や発表会、また日常の練習でもできるものとなっている。リハーサル室は1階のエントランスロビーから内部の活動を見ることができる。
2.バリアフリー・防災・環境に配慮
鑑賞者、演者の双方へのバリアフリー化
バリアフリーへの配慮として、トイレや舞台の段差があったが、今回はトイレも舞台もバリアフリー設計で段差無しで移動ができるようになっている。演者も車いすのままで舞台へ行き来できるようになる。
施設内は合計5台のエレベーターとなっており、ホール内のエレベーターは1階から3階までのもの、2階から4階までのものと2台が整備される予定なっている。
耐震機能、防災機能
防災や環境への配慮として、耐震天井を使って、落下しないようにしている。防災機能として具体的な市役所庁舎やきららに変わる対策室として使えるようにしている。受水槽を活用した飲料水や、電力が途絶えたときのために、(8時間程度の非常用発電)必要な照明を使えるようにしている。
環境に配慮した施設
トイレ等は節水設計、太陽光発電は20キロワット程度を予定しているが、詳細は実施設計段階で考えていきたい。
3.まちとつながる集客性
施設前広場を周辺施設の中心に
施設前の広場が周辺施設の中心に位置する設計となっており、人でにぎわう施設前広場を目指していく。
施設への安全な歩行者導線
関西医大の協力を得ながら、大ホールや小ホールに直接入れるように導線を作る。雨の日でも高齢者や車いすの方が行きやすい設計となる。
円滑に入れる車両導線
車としては、北側道路から入る形になる。駐車場は約100台を確保する。有料化することで車両での来場から、公共交通機関を使ってもらうようにしていきたい。別館の位置づけとなるメセナひらかたは54台なので、そこと総合的に使ってもらう。
駐輪場は東側に85台程度。駐車場と駐輪場はこれから細かいところを決めていく。
リムジンバスの発着は移転をする。屋外から利用できるトイレも作る。
現状の車道のままだと、バスが止まると支障が大きいが、歩道を下げて新たにバスレーンを追加し、 バスのたまり場を作ることで、支障にならないようにする。歩道が狭くなるので、センターの敷地内に歩道を作ることで導線(歩行者空間)を確保していきたい。
4.整備費と今後のスケジュールについて
当初は108億円であったが、オリンピック等の建設費高騰もあり、概算131億円を目標に進めている。29年度は実施設計を完了させ、30年度当初から発注手続きをして工事着手していきながら、32年度中に完成させる。
5.現段階での基本設計概要
- 施設名称:(仮称)枚方市総合文化芸術センター
- 建設地:枚方市新町2丁目280-4番地外
- 施設概要:大ホール・小ホール・イベントホール・美術ギャラリー・リハーサル室ほか
- 敷地面積:約13,300平方メートル
- 建築面積:約6,600m
- 延床面積:約13,300平方メートル
- 構造:鉄骨造り、鉄筋コンクリ―ト造、鉄骨鉄筋コンクリート造
- 階数:地上4階、地下1階、塔屋1階
- 建物高さ:約28.5m
そして「(仮称)枚方市総合文化芸術センターの施設運営について(基本方針)〔案〕」と基本設計の概要について、市民説明会があります。
- 日時:平成29年4月22日(土曜日)午後1時~(0時30分開場)
- 場所:メセナひらかた会館 大会議室
アンケート募集と市民説明会について(終了)
http://www.city.hirakata.osaka.jp/0000011602.html((仮称)枚方市総合文化芸術センターの施設運営の基本方針(案)と基本設計の概要について市民説明会を開催しました/枚方市HP)
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- 32年度, 基本設計概要説明, 後継施設, 枚方市民会館, 枚方市総合文化芸術センター