交通ネットワークについて
平成28年6月定例議会 開催日:2016.6.22
- 交通ネットワークについて質問させていただきます。
平成24年度に本市域も含み全線着工した新名神高速道路は、国の東西を結ぶ交通の大動脈であり、都市間を繋ぐ交通ネットワークの観点からしても重要な路線であると認識しております。
また、新名神事業による市民生活の向上を確かなものにしていくためには、インターチェンジへのアクセス道路の整備促進を図り、交通ネットワーク強化していくことは必須であると認識しています。
そこで、淀川渡河橋は、新名神高速道路の(仮称)高槻インターチャンジへのアクセス向上に繋がるとともに、本市の交通渋滞の緩和など様々な観点から早期に整備を進めるべきであると考えています。淀川渡河橋に関するこれまでの経緯や進捗状況をお聞かせください。 - 交通ネットワークについてお答えします。
枚方市域において、枚方大橋から御幸橋までの間で約12km、淀川を渡る橋がなく、周辺で交通集中が発生しているとともに、地域間交流の促進の妨げにもなっております。
こうしたことから、本市として、平成25年度に淀川渡河橋の検討を行い、牧野高槻線橋梁と新名神併設橋で検証を行い、それぞれで課題はあるものの、一定の整備効果を確認しました。
一方、先日6月10日に行われた国と府の意見交換会では、淀川渡河橋の効果的な架設位置について、広域的な観点から、牧野高槻線橋梁が最適であるとの基本的な方針が確認されました。
これを受け、先日6月15日には、(仮称)高槻インターチェンジへのアクセス強化の観点から、牧野高槻線橋梁はもちろんのこと、対岸の十三高槻線と高槻東道路延伸の一体的な整備を、個別事業予定に関して改訂中である都市整備中期計画(案)へ明確に位置付けて頂くよう、大阪府の竹内副知事へ、枚方、高槻の両市長による要望を行ったところです。
今後とも、早期の事業化に向けて、高槻市と協力して大阪府への働きかけを継続して行きたいと考えています。
- 淀川渡河橋の実現に向けて、対岸の高槻市と連携して、両市長による大阪府の竹内副知事への要望活動など、様々な取り組みは一定理解しました。これまでの答弁などから、淀川渡河橋は、本市の産業、経済の更なる発展に繋がるものと確信しているところではありますが、今回副知事へ要望された牧野高槻線橋梁の整備効果について、改めてお聞かせください。
- 平成25年度の本市による淀川渡河橋の検証におきまして、牧野高槻線橋梁の総便益は年当たり230億円程度あることを確認できています。
また、牧野高槻線橋梁の整備は、こうした定量的な数値に加え、新名神へのアクセス強化を始め、高槻市との都市間交流の向上や、渋滞がよく発生している京都守口線の枚方市駅付近での交通量軽減、商業圏の拡充、緊急医療施設へのアクセス時間の短縮等、様々な効果が見込めるものです。
- 新名神高速道路は平成35年度全線開通予定であります。牧野高槻線橋梁レベルの事業では概ね10年程度の事業期間を有すると聞いていますが、牧野高槻線橋梁は新名神へのアクセスとしての役割も担うものでもありますので、新名神の完了までに整備していただきたいと思います。
また、牧野高槻線橋梁は周辺の渋滞緩和にも繋がるなど、様々な効果をもたらすものでありますので、早期事業化は本市にとって更なるメリットをもたらします。こうした視点からも、事業主体の大阪府に働きかけて頂きますように強く要望します。
また、新名神高速道路について、最近、工事現場での事故が連続して発生するなど、市民に大きな不安を与えています。本市の着工にあたっては、市からも、ネクスコ西日本に対し、再発防止の徹底など、工事の安全体制について申し入れを行っていただくよう要望します。