美術館に関する総務委員協議会、いよいよ最終段階に
12月8日は総務委員協議会”建物寄付の申し出のあった美術館について”でした。通常は議会前に行われることが多いのですが、今回は美術館のことが最終段階に入ってきたことから、臨時として追加になったものです。(発言の内容は末尾に)
美術館については平成26年の3月以降、さまざま質疑してきましたが、ようやく1つの決着を迎えそうです。
今後のことについては、質疑にもある通り、『美術工芸品の貸し出し』『市職員の他市への支援』『他市で美術館ができるまでの寄託延長』とあることから、追って注視していく必要があると思っています。
建物寄付の申し出のあった美術館について
岩本Q1
合意した主な確認項目の4つ目の項目で、他市において寄附者が美術館を建設される場合には、今後、市として可能な範囲内で当該美術館の運営に協力するとありますが、具体的にどのような協力をされるのでしょうか、お伺いします。
文化生涯学習室課長 A1
具体的には3点ございまして、1点目は、他市において寄附者が関与して建設された美術館に対して、本市が所蔵する美術工芸品の貸出を行うこと。2点目は、当該美術館の企画運営に対して必要に応じた本市職員による支援を行うこと。3点目は、現在、寄附者所蔵の美術工芸品の寄託を受けていますが、他市で美術館を建設されるまでの間、寄託期間を延長するというものです。
岩本Q2
説明いただいた寄附者への3点の協力のうち、1点目と2点目の協力は他市への一方的な協力という感覚を抱いてしまいます。本市の作品や本市の職員については、本市のために活用する、あるいは業務に専念いただくということが本筋ではないかと考えます。このような協力についての事例は、過去にあったのか、お伺いします。
文化生涯学習室課長 A2
本市が所蔵する美術工芸品の貸出や職員による支援につきましては、本市においても他市から作品を借用するなど、他市美術館との相互連携・協力により、企画展を開催してきた実績がございます。また、他市美術館に本市の所蔵作品を貸出することは、本市のPRや当該作品の評価向上にもつながり、美術館同士の作品の貸し借りによって企画展を実施することは、一般的なことであると捉えています。
職員の支援については、本市美術施設の運営のほか、様々な分野で審議会委員あるいは専門委員として、他の自治体職員から助言をいただくなど、他市の協力のもとで取り組んでいるところです。
岩本Q3
寄附者への協力の3点目の寄託期間の延長についてですが、美術館が建設できなかった場合や、いつ建設されるか決まっていない場合は無期限に寄託されるのでしょうか。答えれる範囲でお聞かせください。
文化生涯学習室課長 A3
寄託作品の取り扱いにつきましては、寄附者への協力の一環として引き続き保険に加入いただくことを前提に期間を延長するものです。また、寄附者への協力についての期限は定めておりませんが、仮に他市で美術館の建設が実現しなかった場合、寄託作品の取り扱いついて、寄附者とご相談させていただき、対応させていただくこととなります。
なお、いずれの場合におきましても「市として可能な範囲内」で当該美術館の運営に協力をするものでございます。
岩本意見
文言からだと、無限に協力すると受け止めることもできるが、今回の質疑で「あくまでも可能な範囲で」のことを確認をしました。そうした意味で受け止めておきます。