市とハローワーク共催『子育てママの就活準備セミナー』とは?
24日は朝から『子育てママの就活準備セミナー』に行ってきました。ハローワーク(枚方マザーズコーナー)さん主催で、枚方市の子育て支援室と商工振興課ともコラボでの開催です。
ハローワークさんへの相談の中でも保育所に関する内容が多いとのことで、なら一緒にやってしまおう、というものでした。
昨月の一般質問はじめ、これまで縦割り行政の弊害を言ってきた自分としては『おっ』と思うものです。(隣の和室で一時的な託児もやっていて、何人もの活用があったもよう)
このセミナーには24人の申し込みがあり、16人のお母さんの参加となりました。流れとしてはハローワークのセミナー、その後に枚方市からの保育所(園)等についての説明・質問の時間となっていました。
子育てママの就活準備セミナー
まずは『子育てママの就活準備セミナー』、就職活動についてのお話です。
- マザーズコーナーについて
- 就活・何から始めるか
- 応募書類について(履歴書と職務経歴書)
- 面接について
- 気負わず就職活動するために
の5つのステップでナビゲーターさんから話が進んでいきました。
マザーズコーナーについて
まずはハローワーク枚方のマザーズコーナーについての説明です。ここでご存じでない方もおられると思うので、場所を言いますと、イオン枚方の6階、ハローワーク内のガラス張りの施設です。クッションシートのキッズコーナーが有り、ベビーカーも置けるようになっています。おむつ交換はトイレでやる必要がありますが・・。
お母さん対象ということで、長期のブランクがある方も多く「履歴書書いてないのでわからない。」「面接どんな質問されるかわからない。」などなどいろんな相談が来るため、皆さんも気軽にお越しください、とのことでした。
マザーズコーナーでの採用されてきた職種(とその割合)の紹介がありました。
(1)事務
一番多いのが事務で48%、これは土日祝がお休みで9時から17時、フルタイムで働ける方が多いことや、パートもあることを要因として言われてました。
(2)福祉事務所
次に福祉事務所が14%で、これは平日・日勤勤務のデイサービスが主流。結婚や出産を機に日勤に働き方が変わる人も多いということでした。
(3)調理・調理補助
3番目が調理・調理補助で12%。幼稚園や小学校のお子さんには9時から14時がメインで短時間のため、融通も利くのでは、という話でした。
(4)軽作業
軽作業も11%でした。これはパソコンが苦手な方や、動く方がいい方、また急なお休みの交代も対応してもらえることがよいのでは、とのことでした。
(5)医療事務・専門職
5番目には医療事務・専門職で、8%でした。このあたりは専門性が生かせる方ということで少ないのかも知れません。
(6)接客
接客は4%でした。土日祝の出勤もある場合も多く、なかなか厳しいですね。
(7)歯科助手・看護助手
もっとも少ないとされたのが歯科助手・看護助手の3%でした。託児所を希望される方が多いそう。
就活・何から始めるか
次に、就職活動の流れの話になりました。ま、この辺りはキャリコンとして学ぶ自己理解・仕事理解から始まり求人検索へ・・・という話でした。ただ、お母さん方相手ということで、より合う仕事・条件を吟味することに重点を置かれているように感じました。勉強させていただきました。
そして付録としてのシート「自分について整理をしてみよう」で協力者の洗いだし、お願いしたい事項の洗い出しなどを説明されていました。
応募書類について(履歴書と職務経歴書)
履歴書と職歴所の書き方にうつりました。マザーズコーナーでは、忘れている方も1から説明し、また40分間の添削時間もあるということで、ここでは全体の書き方の説明が中心でした。
また、参加された方の心理的なハードルを下げるための説明(企業側の審査書類だけでなく、応募側からしても自分を知ってもらうためのパンフレットツールという話)を入れ、お母さん対象ならではの話もされていました。
一時保育がいいのか、無認可がいいのか。また、いろいろな手続きがある。保育所からは、「仕事が決まってから来てください」と言われ、事業所は「いつからこれますか?」と言われる。どっちが先か?というと、同時進行のほうがいい。マザーズで整理をしながら、一緒に考えていく。
面接について
面接の話に入る前に、ワーク「自己紹介をしてみましょう」として隣や後ろの方と2人組になり、自己紹介をする時間がありました。名前だけ名乗り、お互いに印象を書きとる。
その後、シート「20の私」を書き出す。これは(自分)のことを書き出す作業を経て、書いたことをまとめて自己紹介を作るもので、それを隣の人と紹介しあっていました。その後に最初のイメージと同じところ、違ったところを書き出し、交換。
ここで「第一印象の重要性を伝えたい」と話をされていましたが、場もだいぶ”ほぐれた”ように感じましたね。
面接には二面性があり、採用してもらう場であり、行くべき会社か見極める場でもあることから、必要以上にビビらないようにという話がありました。
●TIPS 面接で重視しているポイント 2010年大阪マザーズハローワーク shinyより
- 挨拶、言葉遣い
- 質問の受け答えの仕方
- 身だしなみ、服装
- 経験、スキル
- 志望動機、熱意
話が長くなる方は、先に結論を言うことを意識し、ニコニコ、ハッキリ、ゆっくりを心掛けるように、、とのことでした。また、面接会場に入るときは意識を集中して失礼のないように嘗心がけているが、出るときは安心するのか、気が抜けてしまう方が多いので椅子をしまったり、歩き方など注意・・とのことでした。
●TIPS 面接でどんなことを聞かれるか?
- 今までどんな仕事をしてきましたか?経歴
- 前の会社どうして辞めたのですか?
- 当社を応募した理由を教えてください
・そしてママ相手の質問ということで…
- お子さんが小さいですが大丈夫ですか?
- 残業はできますか?
- いつからこれますか?
- 何か質問はありますか?
ママ相手の質問というところで、会社側の確認事項なので、いじわるの質問ではなくて会社としては休みなどの時にどうするのかを聞いておきたい、という説明がありました。この辺り、受け止め方が人によっては責められているように感じたりする人もいらっしゃるのでしょうね。
テクニック的な話として、(系列位置効果の応用?)残業で「できません」と答えるのか、「お迎えが18時になりますので、17時半までなら大丈夫です」と答えるのがいいのかだったら、後者の方が前向きでは・・とのこと。
また、子供の体調不良の際には「協力してくれる人がいないので休みます」より「お休みをいただくことになりますがその分毎日の仕事を 一生懸命できる努力をしていきます。日ごろの体調管理も気を付けながらご迷惑をおかけしないように努力していきます」のほうが後にプラス言葉を入れるので、印象よく終えることができる。といったような話法の紹介がありました。
気負わず就職活動するために
最後に、ママさんに気負わず就職活動を進めてもらうための話がありました。
まず、会社あてのアンケート「子育てをしている従業員の評価してること」について紹介がありました。結果によると
- 子育てで得られる経験
- 仕事に対する意欲
- 優しさ、忍耐強さ等
- 時間内に仕事を終わらせる能力
が挙げられていました。また、「先輩ママさんの体験」ということで、ケーススタディ方式で具体的な事例を紹介されていました。ひとりで抱え込まず、話せる人を周りに作り、気分転換の重要性を話されてました。
●TIPS 実際に採用になって 「仕事」「子育て」両立のコツ
- 生活リズムの見直しで工夫と努力する
- 前日に準備できることは済ませておく
- 少しでも早く起きて自分の用意を済ませる
- 早くしなさい!と言わない。
自分が言うのも嫌だし、子供も言われたくない。 - 子供とは時間の多さではなく密度の濃さ
- お母さんのがんばり、ちゃんと見ています
子育て支援のセミナー
2部は子育て支援室からの説明でした。内容としては
- 求職活動申立書の書き方
- 保育所(園)等とは
- 認定こども園について
- 保育の必要性の認定について
- 基礎点と調整点について
※求職で申し込み、入所した方が165人。確実とは言えないが、求職は3点だから無理というわけでもない
最後に、質疑の時間があり、岩本のメモ書きですが…
質問:入所要件、親が学ぶ場合の学校についての条件は?
回答:資格の予備校などもOKだが、通学のみ(65時間以上)
質問:3か月を超えた場合はどうなる?退所となるのか?
回答:その時点で退所となるが、前月の15日までに報告する。
質問:保育園の一時利用はどれくらい入れるの?
回答:園での直接申し込みとなる。条件が満たされれば、だいたい利用できているもよう・・・
子育てママが対象ということで、参加者が全員女性、私としてもアウェイな雰囲気はありましたが、市の方向性が確認でき、また私自身もキャリコンとしてどういった点がポイントか学ばせていただきました。
こうした取り組みはさらに応援をしていきたいと思いますし、またここで学んだことを今後の支援活動でも活かしてまいります。
※配布された資料・ツール類は手元にありますので、興味がある方は言っていただいたら、ほぼ同じ内容を展開できると思います。
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