公益財団法人枚方市文化国際財団の経営状況(平成27年度事業計画)について
平成27年6月定例月議会(第1日) 開催日:2015.06.12
- 議案書32ページの収支予算書の経常収益で、受取寄付金2,000円が計上されています。この寄附金に関連して、昨年の第2回定例会でも、文化国際財団が一般財団法人ではなく公益財団法人を選択された目的について、質問をいたしました。そこで、確認のため、公益財団法人に移行した目的や効果について、改めて質問をさせていただきます。
また、昨年、公益財団に寄附された方に対する税制面での優遇措置があることがメリットで、税優遇措置を広くPRし、このメリットを生かした事業費の確保に努めるといった答弁をいただきました。今回、昨年と同額の予算が計上されていますが、その後の取り組みと寄附金の実績についてもあわせてお聞きします。
- 公益財団法人移行に伴う目的、効果といたしましては、公益財団に対する法人税が非課税になる点、公益財団法人に寄附された方が税制面で優遇される点、そして、行政庁の定期的な検査を受けていることなどから社会的な信用力にすぐれているという点がございます。
次に、事業費確保に向けた取り組みにつきましては、昨年から財団ホームページで寄附金の呼びかけを行うとともに、地方公共団体の創造的な文化芸術活動を支援する一般財団法人地域創造からの助成金、宝くじ文化公演など、各種補助金の活用や企業協賛に取り組んでおり、今後も、企業協賛の拡充など、財源確保に努めてまいります。
寄附金につきましては、財団の活動に御理解をいただき御寄附をいただくことから、寄附金額の予測が難しく、予算科目上の枠取りとして2,000円を計上いたしておりますが、平成26年度につきましては、9万円を超える実績がございました。
宮本勝裕地域振興部長 - ただいま御答弁いただきました内容から、難しいといった側面も理解できますが、公益財団法人という性質から、その金額の目標を設定して、それに対して取り組みを行っていくということも考えとしては必要ではないでしょうか。
また、財源確保については、事業に対してインターネットを活用した資金調達、いわゆるクラウドファンディングも検討できるのではないでしょうか。既成概念にとらわれずさまざまな手法を検討いただき、財源の確保に努めていただき、経営のさらなる自立を目指していただきたいと思います。
次に、議案書30ページに文化国際財団の事業計画が記載されています。その中段あたりに≪国際交流事業≫とあり、その内訳として、3.国際理解推進事業に「エセック経済商科大学院大学生の研修受入」とあります。この事業のこれまでの経過とその評価について、お尋ねいたします。
- エセック経済商科大学院大学の学生の受け入れは、平成4年に大阪府から、友好都市であるフランスのヴァルドワーズ県の学生が日本の文化、経済などを研修するに当たり、本市に対しまして協力依頼があり、国際理解の推進に資するものとして学生を受け入れております。
次に、評価といたしまして、エセックはフランスでトップクラスの専門教育機関で、枚方での研修を経験した学生の中からは、閣僚や大手企業の幹部となった例も多数あるとお聞きしており、フランス人の日本理解に大きく寄与する事業であると評価いたしております。
研修生には、企業団地を訪問いただき、枚方の物づくりの現場を見学した後、意見交換を行うなど、本市の産業活動についての理解を深めるプログラムを実施したり、ホームステイや日本文化の体験を通じて市民と密接な交流を図れていることから、市民の国際化にも大きく寄与するものであると考えております。
宮本勝裕地域振興部長 - 最後は要望とさせていただきます。
エセックの学生の受け入れにより、日本、さらには枚方に対する理解が深まり、市民の異文化理解にも大変役立つとお聞きして、この事業の意義を改めて認識したところです。
そういう効果があるのであれば、エセックの学生をさらに活用し、市民の国際理解の面で貢献いただけないかと考えます。枚方で研修が行われる約2週間は、さまざまな研修プログラムがあり、タイトなスケジュールだとは思いますが、優秀な学生が研修に来ていただけるということなので、日程を調整いただき、例えば、市内の小学校や中学校の授業に生かすなど、何とか小・中学生との交流に寄与いただけないか、ぜひとも検討いただきますよう要望いたします。
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