審議会委員等の選任基準について

平成26年第4回定例会(第3日) 開催日:2014.12.12

  • 平成25年度の枚方市事務概要によりますと、平成26年3月末時点で、本市には65の審議会があり、その委員の総数は711名にも上るとのことです。これら審議会等の委員については、同じ方を選任しない等の基準を定めておられるかと存じますが、まず、確認として、その選任基準とはどのようなものなのか、また、その趣旨は何かについて、お聞きします。
  • 審議会等の委員の選任につきましては、枚方市附属機関等の設置等に関する規程におきまして、原則として在任期間を連続5期または10年以内とすること、また、同じ委員が本市の複数の審議会の委員を兼ねる場合は3件以内とすることなどを定めているところでございます。
     
    在任期間については、第三者の視点で、より公平、公正かつ幅広い意見をいただくため、また、兼職につきましては、委員が、その都度、精力的かつ十分に職責を果たし得るようにといった趣旨から、それぞれ選任基準として定めているものでございます。

    川村 一行政改革部長

  • 先ほどお答えがありましたように、本市では、審議会委員の在任期間については5期または10年までとすること、また、同じ方が他の審議会の委員を兼ねることができるのは3件までとすることについて、はっきりと市の規程で制限を設けているとのことです。
     
    しかし、実態として、こうした制限を超えて就任されている例が散見されるとも伺っているところです。これらの制限を超えて在任されている方や兼任されている方は、それぞれどの程度おられるのか、また、それはどのような理由によるものなのか、お伺いします。
  • 現時点におきまして、5期または10年を超えて在任されている方は35人、また、3件を超えて兼任されている方は12人となっております。そのうち、医療の専門的知識が求められる審議会等の委員数は、在任期間の基準を超える方の約8割に上り、その選任につきましては、関係団体に御推薦いただくようお願いしているところでございますが、実情といたしましては、選任基準を超える方を含めた形で、何とか必要な委員数を推薦していただいている状況にございます。
     
    この他の理由といたしまして、在任期間につきましては、案件の審議途中で委員の任期が満了となったため、さらに継続して就任いただく必要が生じた場合、また、兼職につきましては、法令等によりまして、当該審議会への参画が規定されている場合などがございます。
     
    なお、これらの理由によるものにつきましては、本市規程の定めに従い、選任基準の適用の例外として取り扱っております。

    川村 一行政改革部長

  • 委員の就任期間については事情があることも理解はしますが、せっかく作っておられる選任基準を恒常的に超えてしまうような実態があるのならば、そもそも選任基準とは何なのかという話にもなります。逆に言うと、実際には、この選任基準になじまないような審議会もあるのではないかと思います。この際、選任基準どおりに運用できるような形に、委員の選任方法を改めていくことも検討すべきではないでしょうか。
     
    また、同じ方が他の審議会の委員を兼ねることについては、3件までとする基準の順守に努められていることはわかります。しかし、これも、実態として、3件の制限には引っかからないが、どこかの審議会で任期が切れた方をまた別の審議会でも登用されるといったような傾向が、本市においては強いように思われます。
     
    公正かつ公平に、幅広い方の意見を求められるということであるならば、審議会委員の選任においては、こうした点にも留意していただくべきだと思いますが、どのようにお考えか、お伺いします。
  • 審議会等の委員につきましては、審議における公平性や公正性の確保を図ること、また、審議に際し専門的見地からの意見等をいただくことで、当該審議会を円滑に運営し、行政目的を果たしていくという観点により選任することが第一義と考えております。
     
    議員がお示しのとおり、やむを得ず例外的な取り扱いとなっている現状もあり、柔軟に対応すべき場合がございますが、現行の選任基準につきましては、ただいま申し上げました観点に照らし合わせても、一定の合理性を有しているものと認識しております。今後におきましても、この基準の順守を基本に委員の選任に当たってまいりたいと考えております。

    川村 一行政改革部長

  • 審議会委員の選任については、何らかの形での改善を要望したいと思います。質の確保と公平・公正性の確保、両方というのはなかなか難しいところもあると思いますが、ヒアリングでもありましたように、これからどんどんどんどん選任が厳しくなっていく可能性もあるということでしたので、全国的な課題とはいえ、北河内や3市で情報交換をする、広域連携をするなどして対応していただきたいと要望しておきます。