保育所の運営について

平成24年第4回定例会(第4日) 開催日:2012.12.18

  • 保育所は、入所している子どもにとっては家と同様に生活の場であることから、保育所の運営においては、健康な子どもへの対応が基本となっていると思います。しかし、保育所に通っているような小さな子どもは、特に体調の変化にも敏感だと思いますし、特に、寒い日が続く冬場になると、感染症等により急に熱が出て体調を崩すような子どもたちも多くなってくると思います。私の娘も保育所に通っています。今月で5歳になるのですが、子どものころというのは、食べ過ぎなど、ちょっとしたことで、すぐに体調を崩すことが多く、少し前までは頻繁に家族が迎えに行っていました。

    保育所では、このような子どもの急な体調の変化といった非常時の対応が大切であり、枚方の保育の質を高めていく上でも重要なポイントであります。また、保護者にとっても、仕事がある中ですぐに保育所へ迎えに行けない場合もあることから、そのような子どもたちの非常時の場合、枚方市内の保育所ではどのような対応を行っているのか、また、国の制度として支援策があるのであれば、それはどのような制度であるのか、さらに、その制度を活用している保育所は幾つあるのかを伺います。

  • 2.保育所の運営について、お答えいたします。

    保育所では、子どもが保育中に急に体調を崩された場合、看護師を中心に子どもの状態を見守り、保護者に連絡させていただくとともに、感染を防ぐため医務室で保育し、保護者のお迎えをお待ちしております。

    現在、公立保育所では、看護師を全園で配置するとともに、私立保育園に対しましても、看護師の配置ができるよう、配置に係る経費について補助を行っているところで、昨年度は22園で補助金を御活用いただきました。

    また、国の制度といたしましては、病児・病後児保育事業のうち体調不良児対応型として、看護師等を常時2名以上配置し、また、1名配置の場合は延長保育を2時間以上実施しているなどの要件を満たせば、国の補助基準額に対し、国と府からそれぞれ3分の1の補助率で補助が受けられます。補助を受けている保育所としましては、市内全保育所55カ所中15カ所あり、その内訳といたしましては、公立保育所が16カ所中4カ所、私立保育園が39カ所中11カ所となっております。
    水野裕一子ども青少年部長

  • 次に、保育園の運営について。

    病気の子どもの保育については医務室で行っているとの回答でしたが、保育所によっては職員室の中に医務室がある場合もあり、衛生面や保育環境といった観点から問題はないのか、また、今後、施設の環境を整えていく必要があると思いますが、市の考えをお尋ねします。

  • 病気の子どもたちの体調を考えますと、保護者がお迎えに来られるまでの間、安心できる環境の中で保育を行うことが大切であると考えております。

    現状といたしましては、主に、公立保育所では、職員室と医務室をカーテン等で仕切り、衛生面等に注意しながら保育を行っており、私立保育園では、施設の建て替えや大規模改修に合わせて、順次、専用の医務室の整備が進んでいるところでございます。

    引き続き、市内の全保育所におきまして、保護者がお迎えに来られるまでの間、看護師を中心に適切な保育体制を維持するとともに、衛生面などの環境面に注意を図りながら、病気の子どもの保育が実施できるよう努めてまいります。
    水野裕一子ども青少年部長

  • 保育所における体調不良時の対応につきましては、日々、働いている保護者にとっては大変重要なことであり、今後もしっかりとした体制で保育を行っていただく必要があると思います。近隣に親族のいない保護者においては、子どもの突発的な体調不良時の対応、率直に申しますと、突然の呼び出しが続くことで仕事を失うことにもつながり、就労の意欲を持ちながらも働くことをあきらめてしまう母親も多いと聞きます。乳幼児の保護者においては、社会に復帰後間もないこともあり、直接的に日々かかわる保育園によるサポートに力を入れていくことで、安定した就労に結び付き、保育の質を高めていくことにもつながっていきます。

    また、市では公立保育所の民営化を進められており、経費の削減に取り組まれております。そうして節減した経費は、子育てのために活用すべきであり、今回のような病児保育に係る看護師の配置などのソフト面や医務室などのハード面に活用するなど、保育所における病児保育を充実していただけるよう要望させていただきます。