ふるさと納税の推進について
平成23年第4回定例会(第2日) 開催日:2011.12.14
- 次に、ふるさと納税の推進について。
平成20年度より、ふるさとに対し貢献または応援したいという方の思いを実現する目的で行われているふるさと納税ですが、私は、財源確保のため、ふるさと納税を活用し、より多くの方から寄附金をお寄せいただけるような取り組みを推進すべきと常々考えております。
現状において、前年度は、枚方市にどのぐらいの寄附があり、どのくらいの税額控除の適用があったのか、お教えください。近隣市や類似規模の自治体の実績もあれば、あわせてお伺いします。
また、ふるさと納税に対する市民の認知度や理解度が低く、推進すべきと考えておりますが、いかがでしょうか。
- 続きまして、2.ふるさと納税の推進について、お答えをいたします。
ふるさと納税、すなわち個人の自治体に対する寄附金についてでございますが、本市の状況といたしましては、こども夢基金などに、平成22年度中で32人の方から約300万円の寄附をいただいております。また、平成23年度に寄附金税額控除を受けるために申告された方が136人、市民税税額控除額は約500万円でございます。
近隣市や類似規模の自治体の平成22年度のふるさと納税の実績は、本市も含め、北河内各市につきましては、約900万円から約60万円、平均で約270万円、人口30万人以上の特例市につきましては、約2,580万円から約2万円、平均で約540万円となっております。
本制度の周知については、ホームページや広報への掲載、窓口へのチラシ配布などを行っておりますが、市民の方に広く趣旨を理解していただけるよう、今後も積極的なPRに努めてまいりたいと考えております。
大西正人理事兼財務部長 - 次に、ふるさと納税の推進について、2度目の質問を行います。
枚方市への寄附金総額より税額控除額が上回っているという現状から、他市への寄附が多いことがわかりました。枚方市はベッドタウンという都市の形態上、ふるさとを持っている方が他市に比べ多く、ふるさととしての愛着が持たれにくく、寄附が集まりにくいという状況があるのかもしれません。
しかし、より多くの方にふるさと納税をしてもらうため、Yahoo!公金支払いなど、インターネットを利用したクレジット収納の導入をすることで、ふるさと納税を行う側のハードルを下げる取り組みが必要と考えます。他市に在住する方も含め、より多くの方々にふるさと納税をしていただけるような環境を整備することが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
加えて、民間で運営されているウェブページにおいても、ふるさと納税を特集したサイトが幾つかあり、知名度、認知度を高めていく目的から、掲載を要望するのはいかがでしょうか。
- インターネットを利用したクレジット収納を導入している自治体はまだまだ少数でございますが、利便性の面からも、ふるさと納税を普及するための有効な手法であると認識をしております。
現在、運用方法などの調査、研究に取り組んでおり、導入に向けて検討してまいります。あわせまして、知名度、認知度を高めていくため、インターネットのふるさと納税専用サイトの活用なども検討してまいりたいと考えております。
大西正人理事兼財務部長 - 他市との比較をしたときに、ふるさと納税は、ブランド力にも影響されていると考えます。
推進策として、他市ではいろいろな特典を付与しています。方式としましては、例えば、鳥取市では二十世紀梨、甲府市ではブドウなど、その自治体の特色を生かした特産品を付与するものが一般的です。しかし、特産といっても、食品以外で行っている自治体もあります。例えば、寝屋川市では鉄道コレクター向けのトレーディングカード、美濃市ではホームページに名前を掲載など、さまざまな趣向を凝らした推進策を講じておられます。その自治体ならではのものを特典とすることで、一定の効果があるものと考えます。
私が考えましたのは、くらわんこのサイン、枚方八景のブロマイドや、菊人形のトレーディングカードなどであります。枚方市と枚方公園を結ぶ京街道のマップや東部の散策マップ、枚方市の広報紙などを送付することで、直接に枚方市に足を運んでいただける呼び水とすることも可能であります。枚方市においては、どう考えているのでしょうか。
- 自治体によっては、特産品や名産品などの特典を付けて寄附を募っているところもございます。一方で、ふるさと納税は、ふるさとのために役立てたい、ふるさとに感謝したいという思いの寄附金であり、無償の善意で行われている一面もあることから、本市と同様に特典を付けていない自治体も数多くございます。
今後も多くの方にふるさと納税をしていただけるよう、新たにインターネットの活用などの検討を行い、より一層効果的な周知に努め、また、他市の状況についても注視していきたいと考えております。
大西正人理事兼財務部長 - ある自治体では、ふるさと納税に関しては、市長が自ら動いている事例があります。市長の考え方は、所信表明の中でも「積極的な財源確保に努める」との思いもあるということなので、枚方市出身の著名人や企業家に対するトップセールスという形で推進していくのはどうでしょうか。
- ふるさと納税につきましては、今後とも、住みたい、住み続けたいまちと評価していただける魅力的なまちづくりを展開していくことが、結果として市に愛着を持っていただき、ふるさと納税へとつながっていくものと考えております。
奥野 章副市長 - 繰り返しになりますが、財源確保のために、ふるさと納税を積極的に活用し、より多くの方から寄附金をお寄せいただけるような取り組みを推進すべきであります。前向きな御答弁もいただけましたので、今後、この取り組みをより一層推進されますよう要望いたします。
本件につきましては、今後も機会あるごとに確認をしていきたいと思っています。
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- 12月議会 平成23年度議会報告, ふるさと納税, 寄附金, 平成23年第4回定例会(第2日), 財源確保