6月定例月議会の初日
6月12日より、6月定例月議会がはじまりました。日程27まで、ボリュームありました!案件としては、報告12件、議案が15件。
そのなかで、公益財団法人 枚方市文化国際財団の経営状況(平成27年度事業計画)について質問さしてもらいました。枚方市文化国際財団については昨年の同時期(第2回定例会)も議案質疑をしました。
今回の質疑では、従来型の寄附をお願いする形だけでなく、クラウドファンディング等を活用しての資金調達の導入を提案要望しました。
エセックの縁、もったいない!
また、フランスからの留学受け入れ(エセック経済商科大学院大学)について、枚方市に、フランスからエセックという大学の学生が留学に(毎年10名超)来ているのですが、この留学自体が、向こうの学校ではすごく人気だそうで、(エセックは日本で言う東大みたいなエリート学校)そのOBがフランスで閣僚になったり、向こうの大手企業の幹部になっている、ということで、こうした縁を枚方市のために何とか活用できないかなぁ、というところです。
日本、大阪は枚方に住んでもらって、程度の差はあれ親日になっているはずですし。
また、留学中の学生さんを、小中学校などでの交流(教育への活用)を要望しました。
ヒアリングでの話、ホームステイで受け入れるそうなのですが、受け入れ先の家族は外国というものにかなりハードルが下がるらしく、(その家族の)国際理解にかなり寄与する、とのこと。
ホームステイの受け入れ先だけ、国際理解推進というのはもったいないと思いませんか!例えば、各学校で1時間でも、実際にあって交流できる時間があれば、貴重な機会になるのではないかと思うのです。
そうした思いから、質問しました。
外郭団体の経営状況について質問
以下 質問の内容です(長文)
質問1 公益財団であるメリット 寄付金の実績について
報告第5号 公益財団法人 枚方市文化国際財団の経営状況(平成27年度事業計画)に関連して質問いたします。議案書の32ページの収支予算書の経常収益で、受取寄付金2,000円が計上されています。この寄付金に関連して、昨年の第2回定例会でも、文化国際財団が、一般財団法人ではなく公益財団法人を選択された目的について質問しました。そこで確認のため、公益財団法人に移行した目的や効果について改めて質問をさせていただきます。
また、昨年、公益財団に寄付された方に対する税制面での優遇措置があることがメリットで、税優遇措置を広くPRし、このメリットを活かした事業費の確保に努めるという答弁をいただきました。今回、昨年の予算と同額が計上されていますが、その後の取り組みと寄付金の実績についても合わせてお聞きします。
答弁1
公益財団法人移行に伴う目的、効果として、公益財団に対する法人税が非課税となる点、公益財団法人に寄付された方が税制面で優遇される点、そして、行政庁の定期的な検査を受けていることなどから社会的な信用力に優れているという点がございます。
次に事業費確保に向けたその後の取り組みについては、昨年より財団のホームページでの寄付金の呼びかけを行うとともに、地方公共団体の創造的な文化・芸術活動を支援する一般財団法人からの助成金や宝くじ文化公演など各種補助金の活用、企業協賛などに取り組んでおり、今後も企業協賛の拡充など財源確保に努めてまいります。
寄付金につきましては、財団の活動にご理解をいただきご寄付をいただくことから、寄付金額の予想が難しく、予算科目上の枠取りとして2,000円を計上しておりますが、平成26年度は9万円を超える実績がございました。
質問2 エセック学生の活用による国際理解推進事業の促進
ご答弁から難しいという側面も理解できますが、金額の目標を設定し、取り組みを行っていくということも必要ではないでしょうか。
また、財源確保については、事業に対してインターネットを活用した資金調達、いわゆるクラウドファンディングも検討できるのではないでしょうか。既存概念にとらわれず、様々な手法を検討いただき財源の確保に努めていただき、経営の更なる自立を目指していただきたいと思います。
次に、議案書の30ページに文化国際財団の事業計画が記載されております。その中段辺りに国際交流事業とあり、その内訳として3.国際理解推進事業、エセック経済商科大学院大学生の研修受入とあります。この事業について、これまでの経過とその評価についてお尋ねします。
答弁2
エセック経済商科大学院大学の学生の受け入れは、平成4年に大阪府から、友好都市であるフランスのヴァルドワーズ県の学生が、日本の文化・経済などを研修するにあたり、本市に協力依頼があり、国際理解の推進に資するものとして学生を受け入れています。
次に評価としましては、エセックは、フランスでトップクラスの専門教育機関で、枚方での研修を経験した学生の中からは、閣僚や大手企業の幹部となった学生の例も多数あるとお聞きしており、フランス人の日本理解に大きく寄与する事業であると評価しております。
研修生には企業団地を訪問いただき、枚方のものづくりの現場を見学した後、意見交換を行うなど本市の産業活動についての理解を深めるプログラムを実施したり、ホームステイや日本文化体験等を通じて市民と密接な交流を図れていることから、市民の国際化にも大きく寄与するものと考えております。
要望 エセック学生受入事業に関する要望
エセックの学生受け入れにより日本、さらには枚方に対する理解が深まり、市民の異文化理解にも大変役立つとお聞きして、この事業の意義を改めて認識したところです。そういう効果があるのであれば、エセックの学生をさらに活用し、市民の国際理解の面で貢献をいただけないかと考えます。
枚方研修が行われる約2週間は様々な研修プログラムがありタイトなスケジュールだとは思いますが、優秀な学生が研修に来ていただけるということなので、日程を調整いただき、例えば市内の小学校や中学校の授業に活かすなど、何とか小中学生との交流に寄与いただけないか、ぜひとも検討していただくよう要望いたします。