九州編 長いので約8分割してます(後日談は別途)これは1日目 4のうち2つ目です。端折ってますが、基本見たままなのでかなり長文失礼します。
1日目2 風力発電編 弱すぎても強すぎても駄目、風力の難しさ
太陽光に続き同敷地内(と言っても山の山頂)風力発電へ。岩本は風力は初めて、ワクワクで設置場所へ。太陽光発電所のとこからも見えてましたが、近づくにつれ段々と巨大な物体が。間近で見ると本当に巨大鉄塔です!とにかく暑かったです(-_-;)
<JEN玖珠ウインドファーム>
- 平成17年完成 設置場所 大分県玖珠町鏡山(約675m)
- タワーの高さ 約68m 17~22階建てのビルに匹敵 ブレードは約31メートル、5トン! 繊維強化プラスチック製
- 発電1000kW × 11機=約11,000kW 一世帯3キロワットなら最大約3,667世帯分
お金がとにかくカツカツ。これまで赤字の年も。現在は買い取り制度により、何とかやっていけそう。建設費は1台約2億(!)。補助金あり。単価8~9円。
山の山頂の建造物なので、日本に数台しかないクレーンを持ってきて、それで持ち上げて作ったとのこと(クレーンの調達がすごく高いという話でした)
風が吹けば…? 風が足りない!
風力発電の設備はメンテナンスが大変で、壊れやすく、(ここ玖珠は風が弱いのでそれほどでもないが、北海道や東北はしょっちゅうの話として)増速機が壊れて5千万円、などそういう単位で費用がかかるとのことでした。
風力発電の仕組みとして、2.5mあたりからゆっくり回りだし、3.5mでちょっぴり発電、12.5mでようやく1000kWに到達。いつも風上に向くようにモーターが動いている(←つまり、何もないときも電気が使われている!)ここは、周囲に家もなくて自然たっぷりで最高なのですが、風が弱い。(撮影したんで、動画もアップします)
NEDO(エネルギーのことやってる独法)によると、風力発電は平均5.5m/s以上なら運営していけるということだったが、ここ玖珠の平均は4.5m/s(!) つまり風が足りない、ということ。
(では、どうなると儲かるのか)という質問に
「風が吹けば儲かります」
と答えがあって、桶屋かよっ!と一同笑う。台風などで発電量が上がるとのこと。
でも、風が強すぎても駄目。風速25m/s以上になると飛んでいったりする危険が高まるので、発電を止めるそうです(!)
毎分1800回転、60Hz。周波数を維持できないと発電できないとのこと。私、ここが衝撃的でした。
まとめ
発電に伴う低周波や騒音の発生についても質問しましたが、それはあるかもしれないが、ここ玖珠では、近隣環境(山頂の設置)から、そうした問題は起きていないとのこと(洋上発電は、潮風を受けるなどのデメリットもあるが、手法としてはよいのではということでした)。
いろいろとお教えくださり、社の方には感謝感謝です。
まとめると、強すぎても弱すぎても駄目、の風力発電なのでした。
1日目
太陽光発電編 完
風力発電編 完
次回 地熱発電編(八丁原地熱発電所)
九重夢吊橋編
2日目
地熱発電編(ホテル杉乃井 地熱発電所)
別府役所編
地獄めぐり編(早足でまわる)
昭和のまち編(大分県豊後高田市)
続きは明日以降…