枚方市駅周辺再整備 跡地活用

  • 枚方市が進めている枚方市駅周辺再整備は、老朽化した市役所の庁舎移転建て替えを中心とした一大プロジェクトです。府としても、北河内府民センターを枚方市駅に隣接する複合ビルに移転し、その跡地で新しい市庁舎建設が進めていけるよう協力をしているところです。本年五月、駅隣接の複合ビルが完成し、六月にはホテル、また今月には商業施設や市役所窓口がオープンするなど、駅隣接エリアで着実にまちづくりが進んでおり、続く市庁舎移転を含む駅南側にも市民の関心はさらに高まっています。
    一方、枚方市庁舎移転は、令和四年九月の市議会に、市庁舎の移転先を定める位置条例案を提出したが否決され、いまだ議会に再提案されておらず、市庁舎の移転が進んでいない状況です。十月に北河内府税事務所が、十一月に枚方土木事務所が複合ビルに移転、その後は管理上の問題から府民センタービルを閉鎖するようですが、位置条例案が可決され、市庁舎移転が本格化するまでの間、跡地を有効活用できないか、財務部長にお伺いします。
  • 〇本府では、北河内府民センター跡地の活用計画を含む枚方市のまちづくりへの協力を基本として、府民センターの移転を進めてきたところです。

    〇移転完了後の跡地の取扱いについては、引き続き条例案の再提出の動向を注視しつつ、現時点の市の計画を踏まえ、速やかに必要な準備を進めるとともに、処分までの期間に応じて、どのような有効活用が可能か考えてまいります。

枚方市駅周辺再整備

  • 今、御答弁ありましたけれども、府民センター跡地の活用は、当然ながら府が枚方市に協力する前提の上で成り立つものと受け止めています。府有地の有効活用の観点から、短期間でも同ビルの跡地活用を求めておきます。
    さて、次の質問でございますが、枚方市駅前では、市が令和三年三月に策定した枚方市駅周辺再整備基本計画に基づき、持続的に魅力が高まるまちづくりへの取組が進められています。同計画では、天野川をはじめ地域資源を最大限活用し、歩いて楽しいウオーカブルなまちづくりに取り組むとのことです。
    スライドを御覧ください。
    これは天野川の現況でありますけれども、市のまちづくりに併せ、府としても天野川を活用したにぎわいづくりを進めていくべきだと考えています。
    そこで、枚方市駅周辺再整備において、河川敷を含めた具体的な提案が枚方市からあった場合、河川管理者としてどう対応していくのか、都市整備部長にお伺いします。
  • 〇天野川では、これまで、枚方市や地元関係者と連携し、遊歩道や桜堤の整備を行うなど、地域の憩いの場として親しまれる環境整備に取り組んできたところでございます。

    〇議員お示しの河川を生かしたにぎわいづくりに向けましては、河川敷の占用に関する規制を緩和し、民間事業者の参入を可能とする都市・地域再生等利用区域の指定や、市と河川管理者である府が連携し、まちづくりと一体となった水辺整備を行うかわまちづくり支援制度の活用等が考えられます。

    〇今後、枚方市駅周辺再整備におきまして、天野川の河川敷も含めた一体的な利活用に関し、市から具体的な案が示されれば、これらの手法の活用も含め、河川管理者として適切に対応してまいります。

枚方市駅周辺再整備 (まちづくりにおける地元との連携に対する府の姿勢)

  • 今、御答弁ありましたけれども、枚方市のほうも意思は示しているというか、しっかり活用していきたいという思いもあるようでございますので、しっかりここはコミュニケーション取っていただいて、このまちづくり、かわまちづくり、しっかり進んでいくように要望しておきます。
    続いて、まちづくりにおける地元との連携に対する府の姿勢についてお伺いします。
    枚方市駅周辺のまちづくりを進めるには、ハード整備とともに、地元関係者と連携したソフト施策が重要だと考えています。枚方市でも、地元関係者と大阪府が協働で照明灯の光を守る取組、アドプト・ライト・プログラム制度が実施されています。制度に賛同している団体と府との協定の締結状況について確認をしたところ、協定書が更新されていないとの回答が府側から幾度かあったものの、こちらが書類をそろえて確認をしたところ、実際には協定が更新されていた、そんないささか残念な事案というのがありました。本制度では、日頃から地元関係者と密に連携して取り組むべきところ、こういった状況ではちゃんと連携できていないんじゃないかと懸念をしているところです。
    そこで、このようなまちづくりにおける地元との連携に対する府の姿勢を都市整備部長にお伺いします。
  • 〇アドプト・ライト・プログラムは、安全で安心して暮らせるまちづくりの推進と照明灯等の効率的かつ効果的な維持管理を目的にした制度であり、その実施に当たっては、協働企業等のアドプト団体と大阪府が協定を締結することとなっております。

    〇お示しの事案は、この協定が締結されているにもかかわらず、締結できていないとの誤った見解などをアドプト団体に伝えたことにより、信頼関係を損なうこととなったものでございます。

    〇原因は、地元の皆様と協働して美化活動等を行うアドプト・ロード・プログラムなどのように、日頃から顔を合わせる活動ではないことから、府とアドプト団体との間で意思疎通が図れていなかったためと考えております。  今後は、このようなことがないよう、アドプト・ライト・プログラムにおきましても、随時、意見交換の場を設けるなど、顔の見える関係が構築できるよう、取り組んでまいります。
  • 今、答弁で原因を述べていただきましたが、実際のところ、文書管理の在り方に何らか瑕疵があったと思わざるを得ませんし、大阪府行政文書管理規則第三条第二項をどう捉えているのか、そういったこと、いろいろ気になることがありました。しかし、今後重要なことは、府の外部団体との向き合い方です。行政だけで社会課題を解決できる時代ではありません。まちづくりもまた、大阪府や枚方市だけで進んでいくものではありません。この天野川では、季節の折々で様々な団体が活動してくれています。
    スライドでも少し紹介できればと思うんですが、春は桜であったり、また夏は灯籠流し、また今年は税金を使わずにプロジェクションマッピングなんかもやっていました。冬にはとんどなど、様々年間を通して活用されているところです。地元で貢献をしてくれている団体に対して、後ろ足で砂をかけるようなことをしていたら、協力してくれる方々も減っていくと思いませんでしょうか。事実、先日、あるお祭りで、もうええでしょうと、もう協力する必要ないでしょうと、アドプトに協力する必要なんてないやろ、府の業務フローどないなっとんねん、そういう厳しい御意見を楽しい祭りでいただくことになりました。天野川の周辺環境が大きく変わる中、これまで以上に活用されるよう、姿勢を改め、取り組んでいただきたいと求めておきます。