• 令和四年度決算概要等報告書三十四ページ、おおさかグローバル人材育成事業費についてお伺いします。
    本事業では、国の事業であるスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、研究を実施するとのことですが、指定校における取組の概要及び成果と課題について、高等学校課長にお伺いします。
  • 〇国のスーパーサイエンスハイスクール事業につきましては、将来のイノベーションの創出を担う科学技術人材の育成を目的とし、昨年度、府立高校十二校が指定を受け、理科や数学に関する発展的な内容を扱う授業を実施するとともに、大学等と連携した課題研究活動などの取組を行っております。

    〇こうした取組により、スーパーサイエンスハイスクール指定校におきましては、国際科学オリンピックを目指す国内大会の参加者が増加しておりまして、令和四年度には三十九名の生徒が入賞を果たすなどの成果を上げております。

    〇一方で、他の府立高校の探求活動の参考となるよう、スーパーサイエンスハイスクール指定校がこれまで培ってきた課題研究活動に係る指導方法等を広めていくということが課題であると認識をしております。

    〇そのため、指定校においては、現在、自校のホームページに課題研究活動の指導方法をまとめたマニュアルを公開したり、自校の課題研究活動発表会に他校の生徒や教員を招いたりするなどの取組を行っているところです。
  • スーパーサイエンスハイスクールの事業成果と課題について一定理解しました。課題研究活動に係る指導方法の普及については、引き続き積極的に行っていただきたいと思います。一方で、科学技術人材の育成を目指すためには、小中学校段階から理数分野の学習に興味関心を持たせることが大切と考えています。スーパーサイエンスハイスクール指定校には、小中学生を対象とした取組を行い、その取組について積極的に発信してもらいたいと思っています。
    そこで、令和四年度スーパーサイエンスハイスクール指定校が小中学生に対して行った取組について、高等学校課長にお伺いします。
  • 〇スーパーサイエンスハイスクールに指定されました十二校におきましては、各校の特色を生かしまして、小中学生を対象に、科学系の部活動に所属する生徒等らによる科学実験教室や、あるいはプログラミング学習会等の取組を行ったところでございます。

    〇また、府教育庁では、スーパーサイエンスハイスクール指定校の生徒たちが一堂に会して、理数や工業に関する研究の成果を発表する大阪府生徒研究発表会を毎年度開催をしております。昨年度は十月二十二日に実施をしており、当日は、中学生がその様子を見学できるようにすることに加え、オンライン上の特設サイトに発表動画等を掲載することによりまして、中学生がいつでも高校生の発表を見ることができるようにしています。この取組につきましては、市町村教育委員会等の協力の下、府内の中学生に周知をしておりまして、特設サイトには昨年十月から現在に至るまで約九千件のアクセスがございました。

    〇今後とも、スーパーサイエンスハイスクール指定校がこれまで行ってきた取組を広めるとともに、スーパーサイエンスハイスクールに係る取組を通して、小中学生が科学の面白さや楽しさに気づくような機会を積極的に設けてまいります。
  • 小中学生に対する取組について一定理解したところです。特設サイトにも一定アクセスがあるということのようですので、府内の他校への波及という横の広がり、そして今御答弁のありました縦の展開というか、小中学生にも広がりのある事業としていくことを要望しておきます。