• 高校入試を受験するに当たり、病気、負傷や障がいのある生徒が、そのことを理由に受験することを諦めることのないよう、必要な生徒には時間延長、別室受験や問題用紙の拡大等の配慮がなされているとのことですが、学習障がいのある生徒について、本人、保護者が希望する配慮がなされていないのではないかとの不安の声をお聞きしました。受験上の配慮を希望する場合、どのような手続で申請や承認がなされるのか、高等学校課長にお伺いします。
  • 〇大阪府公立高等学校入学者選抜における配慮につきましては、毎年要綱を定め、市町村教育委員会を通じて、各中学校等へ周知するとともに、考え方や手続等につきまして説明会を開催をしているところでございます。

    〇申請、承認に当たりましては、本人、保護者が希望する配慮内容について、障がいの種別ではなくて、本人が何に困っているのか、どこに困難さがあるのかなど、個別の状況を中学校や市町村教育委員会が丁寧に把握をし、学力検査であるという前提を踏まえて、公平性の観点から確認をした上で、公立高等学校を所管する教育委員会に申請をして、同委員会において精査、承認をしているということでございます。

    〇今後も、公平性を担保しつつ、個別の障がいの状況を確認しながら、市町村教育委員会と連携をし、受験生に対して必要な配慮が適切に実施できるよう取り組んでまいります。
  • 高校入試における配慮が、公平性の観点を踏まえ、個別の状況に応じて適切に行われていることは分かりました。
    先ほど高等学校課長の答弁の中で、配慮については毎年要綱を定めているとありましたが、具体的に近年においてどのような変更があったのでしょうか、高等学校課長にお伺いします。
  • 〇個別の障がいの状況に応じて、必要だと認められる志願者に対しましては、令和四年度選抜より、漢字に平仮名のルビを付した問題用紙を使用できることといたしました。また、令和五年度選抜より、学力検査に加えて、例えば聴音や朗読における問題用紙の拡大など、実技検査においてもそれぞれの検査の狙いを損なわない範囲で配慮受験ができることといたしました。令和六年度選抜に向けましては、定時制の課程で実施する小論文等におきましても、新たに問題用紙の拡大やルビ打ちなどの配慮が実施できるよう、要綱を改定したところでございます。

    〇引き続き、公平性を担保しながら、個別の状況に応じて、生徒が安心して受験できるよう、受験上の配慮について研究してまいります。
  • 高校入試において、学力を検査するために、公平であることを前提に、一方で生徒が安心して受験できる環境を整えることは重要です。そのためには、引き続き、個々の生徒が安心して適切な配慮が受けられるよう、様々な視点から継続して研究いただきたいと思います。
    一方、本日の答弁にありましたような、このような受験上の配慮、また取組について十分理解いただけず、不安を感じている生徒、保護者がいるのも確かであります。誰もが安心して受験できるよう、しっかり周知いただきますよう要望しておきます。