万博を生かした学びへの取り組みについて

  • 2025年4月から開催される「2025大阪・関西万博」において、大阪府では、会期中の春・夏・秋の3期にわたって、大阪の魅力を国内外に発信するイベント「(仮称)大阪ウィーク」の開催に向けて準備を進めていると聞いています。
    大阪府内各地からだんじり・やぐら・太鼓台等を集めたり、地域に根付く盆踊りを国内外の方とともに実施するなど、大阪に伝わる伝統文化などを活用しながら、府内市町村と連携した様々なイベント等が企画されているとのことです。
    盆踊りなどは、各地域で様々な伝承があります。
    中には、無形民俗文化財に登録されているようなもの(私の地元の話になりますが交野節をベースにした万博音頭)もあるため、万博という場で披露するにふさわしいと思っています。
    このように、万博会期中、会場内では、様々なイベントが実施予定ですが、それを直に体験するということは、大阪の子どもたちにとっても非常に意義があることだと思っています。
    せっかく万博に行くのであれば、ただイベントを見て回るだけでなく、子どもたちに主体的に参加してもらいたいと思います。
    万博開催までの期間、子どもたちが学びを深め、そのまとめを万博会場で体験できるような仕組みがあると、より子どもたちにとって忘れられない経験になるのではないでしょうか。
    そこで、2025年の大阪・関西万博に向け、教育庁として万博をどのように学びに生かそうと考えているのか、教育総務企画課長にお伺いします。
  • (教育総務企画課長)
    ●万博に関連した学びとしては、府教育庁と万博協会が協働して作成した「2025年日本国際博覧会協会教育プログラム」を用いて、府内の小中学校において、児童生徒が地域や社会の課題を自分事として捉え、解決に向けて探究的な学習を行う「わくわく・どきどきSDGsジュニアプロジェクト」に取組んでいる。
    また、府立学校においては、万博推進局が作成した「高校生向けEXPO教育プログラム」を令和5年7月に配付し、万博のテーマであるいのちや環境等の課題について、高校生等が主体的に解決を図る取組みに活用している。
    ●併せて、万博開催中に、会場内で、先に述べたような学習の成果について発表する機会を設けることができるよう準備を進めるとともに、府教育庁として実施する、大阪の学校に通う子どもたちの招待事業も活用し、会場内で様々な体験をしてもらいたいと考え●2025大阪・関西万博で、未来社会の革新的な技術やサービスに直接触れることで、未来を担う子どもたちにとって、それまでの学びからつながる貴重な体験となるよう、関係機関と連携しながら取組みをすすめてまいる。
  • 令和5年度の取り組みをご答弁で聞かせていただきましたが、規模感からいうと全小中学生に十分かというとまだまだではないかと思っています。
    いよいよ令和6年度、万博の前年度を迎えます。
    大阪ウィークでは市町村も巻き込んだ取り組みが行われる予定なわけですから、様々な形で子供たちが参画できるよう、令和6年度から万博実施年の令和7年度につながる、いわば連続した学びになる機会の提供に取り組んでいただきますよう、要望しておきます。