府市連携による道路ネットワーク整備について

令和2年9月定例月議会 開催日:2020.9.16

  • 府市連携による道路ネットワーク整備についてお尋ねします。
    本市の道路状況については、国道1号等を基軸とし、府、市の都市計画道路等の幹線道路によりネットワークを構築していますが、未だ、局所的な交通渋滞がみられるなどの課題が見受けられます。
    社会活動の活性化や他都市との連携強化など都市間交流、災害時の輸送ルートの確保などにつながる広域的な道路ネットワークの充実などを図るには、整備の優先順位や整備内容などで府市が連携することが不可欠と考えます。
    そこで、まず現在、本市の道路ネットワークの構築に向け市が実施している都市計画道路の中で府市が連携して取り組んでいる事業の整備状況をお尋ねします。
    また、それらの路線が完了した後に着手を予定している路線についてお尋ねします。
  • 府市連携による道路ネットワーク整備についてお答えします。
    現在、本市が進めている都市計画道路整備事業については5路線あり、その中の3路線が府市連携で進める事業です。
    まず、国道307号から第二京阪道路、及び府道枚方高槻線へのバイパス機能を有する長尾杉線、また、府道枚方高槻線と府道交野久御山線を結ぶ牧野長尾線は、これらが整備されることで交通渋滞の解消、道路ネットワークの効率化、防災機能の強化が図られます。
    北山通線につきましては、新名神高速道路の供用に向け、そのアクセス道路となる内里高野道線の整備と併せた交差点改良事業を実施しています。
    現在、これらの都市計画道路につきましては、社会資本整備総合交付金を活用し国費を充当しながら進めているところであり、現在着手している路線について着実に整備を進めてまいります。
    その後の路線につきましては、整備時期に挙げられる国の重点施策や大阪府が実施する道路整備との連携等を鑑み、整備路線の優先順位を精査し進めてまいります。
  • 現在、府市連携して進められている本市の道路整備事業については、今後も引き続き取り組まれるようお願いします。
    一方、市の道路ネットワークについて見てみると、南北を通る道路については、国道1号や府道京都守口線、第2京阪道路があり、一定整備されている様にも思いますが、東西を繋ぐ道路については脆弱となっているため、今後、東西を繋ぐ道路の整備が必要になると考えます。
    例えば、第2京阪道路のアクセス道路である都市計画道路 枚方大和高田線が整備されると、本市の東西ネットワーク機能が強化され、市駅周辺再整備事業や第2京阪道路の事業効果がさらに拡充することが期待されるなど、本市にとって非常に大きな効果をもたらします。
    この道路は、大阪府が実施する事業ではありますが、本市の道路ネットワークを強化する上で必要な道路です。
    昭和32年に都市計画決定され、平成22年には一部共用開始されていますが、それ以降、具体的な目立った動きはありません。
    そこで、大阪府が事業主体となって進める道路について枚方市はどのような認識を持っており、どのような役割を担っているのか、また計画道路 枚方大和高田線についての市の考えについてもお尋ねします。
  • 現在、枚方市において、大阪府道における新規の道路整備や既存道路の拡幅、歩道設置等については、道路ネットワークや歩行者の安全確保の観点から、早期整備が必要な路線について事業主体となる大阪府へ整備を実施するよう要望しています。
    また、ネットワーク上特に重要な路線、例えば大阪府が進めている淀川を渡る道路である都市計画道路牧野高槻線の整備事業及び府道京都守口線の拡幅事業等については、事業が円滑に推進できるよう用地取得業務の一部を受託する他、新名神高速道路のアクセス道路である都市計画道路内里高野道線については、地域の方の窓口として調整を行うなど、さまざまな形で府・市連携して事業を推進しています。
    また、都市計画道路 枚方大和高田線は、議員お示しのとおり本市において、市駅周辺再整備事業や第2京阪の事業効果の拡充をもたらす重要な路線であるため、毎年大阪府へ要望しているところです。
    大阪府からは、事業費が膨大になることなどから、当面の間、事業着手は困難であるとの考えが示されていますが、今後も引き続き当該道路の重要性・必要性について働きかけていくとともに、様々な形で連携を図り、事業の実現化に向けて取り組んでまいります。
  • 現在も府・市連携して道路整備に取り組んでいただいていることは、一定理解しましたが、本市の道路ネットワークを充実させるには、やはり、府と市が連携して取り組まれることが大変重要となってきます。
    大阪府から困難と言われている部分であっても、その道路が持つ可能性、必要性や重要性を様々な観点から分析し、切り口を変え、共有していくことで状況が変わっていくかもしれません。
    大阪府から着手困難と言われて困難と言われてそのまま同じ視点で要望をし続けるのではなく、どのようにしたら事業が進んでいくのか、この視点で前向きに取り組んでいただき、府市連携による道路ネットワーク整備を推進いただきたいと要望します。