スポーツによるにぎわいづくりについて
令和元年12月定例月議会 開催日:2019.12.16
- まず、1.スポーツによる賑わいづくりについてお伺いします。
2019年からの3年間は、「ゴールデン・スポーツイヤーズ」といわれるほど、過去にはない大きなスポーツイベントが続く年となります。
今年2019年は、ラグビーワールドカップが開催され非常に盛り上がりました。
2020年にはご存知のとおり、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。
また2021年には、国際的スポーツの祭典であるワールドマスターズゲームズ2021関西が開催されることになっています。
そこでまず初めに、今年開催のラグビーワールドカップでの本市の取り組みについてお聞きします。 - <社会教育部長>1.スポーツによる賑わいづくりについて、お答えします。
今年開催されたラグビーワールドカップに関連した取り組みについては、チームキャンプ誘致やパブリックビューイングの実施などを検討いたしましたが、さまざまな課題があり実現まではいたりませんでした。 - これより2回目の質問に入ります。
1.スポーツによる賑わいづくりについて、ラグビーのまち「枚方」とまで言われ、市全体で盛り上げてきたのに、今回どうしてワールドカップ関連の取り組みがなされなかったのか経緯をお伺いします。 - <社会教育部長>チームキャンプ地として誘致できなかったのは、まず本市には受け入れ可能な宿泊施設がないことが大きな理由として挙げられます。
さらに、外国人選手に合わせたトレーニング機器の入れ替えなどの整備に多大な費用がかかることに加えて、何か月もの長期に渡りスポーツ施設を市民が利用できなくなるなどの課題もありました。
また、パブリックビューイングにつきましても、代表選手決定から試合までの期間が短いことに加え、放映に係る費用が高額であるという事情がありました。
これらのことからラグビーワールドカップ関連事業については実施できませんでした。 - いずれにおいても取り組みがなされなかったということでした。
全て結果論にはなってしまいますが、正直ここまで盛り上がるとは思っていなかったのではないでしょうか。
ラグビーというスポーツ・ラグビーW杯に対する過小評価・認識の甘さがあったと言わざるを得ません。
費用が高額という答弁でしたがパブリックビューイングにかかる費用は100万円以内という話も聞きました。
これについては多数で盛り上がって賑わいとなれば、結果として費用に見合ったものという評価になっていたと思います。
枚方に縁のある選手もいたという話もありました。
何れにしても、今回のラグビーW杯について民間と連携しできることはあったと思いますし、機会損失・逸失利益はそれなりのものです。
日本開催・自国での開催は一定の盛り上がりを見せることを教訓としていただきたいと思います。
さて、来年開催される東京2020オリンピック・パラリンピックには先般、約2,180万円という計上をしているわけですが、その辺りの扱いの違いはどうなのか。
本市での取り組みについて、お伺いします。 - <社会教育部長>本市では、東京2020オリンピック・パラリンピックへの取り組みとして、令和2年4月14日に聖火リレーを実施いたします。
また、ゴール地点のニッペパーク岡東中央では、聖火リレーの到着に合わせてウエルカムプログラムやミニセレブレーションなどのセレモニー、そして開催前後には気運醸成のためプレイベントを開催する予定としております。
さらに、オリンピック・パラリンピック開催期間中にはコミュニティライブサイトやパブリックビューイングなどの実施についても検討を進めているところです。 - 枚方にゆかりのある選手が出てくる可能性もありますので、そうした情報も収集いただき、機運情勢につなげていただきたいです。
では、2021年のワールドマスターズゲームズ2021関西への取り組みはどのようにお考えなのか、お伺いします。 - <社会教育部長>ワールドマスターズゲームズ2021関西に関連した取り組みに関しましては、ラグビーワールドカップや東京2020オリンピック・パラリンピックの盛り上がりを継続できるよう、さまざまな取り組みを検討していく考えでございます。
- これについても、枚方とも関連のある取り組みが行える話もあるようですので、取り組みをご検討いただきたいです。
さて近年、スポーツを取り巻く環境は大きく変化しており、2020年から「体育の日」が「スポーツの日」となり、社会におけるスポーツの概念も「体を鍛える」から「スポーツを楽しむ」へと大きく変わってきています。
こうした点から、これからは健康づくりやまちの賑わいなどとも関連した取り組みの考え方が重要となってきます。
例えば地方公共団体とスポーツ団体、観光産業などの民間企業が一体となって地域スポーツコミッションを設置しその活動を支援する、または海外からのインバウンド、スポーツツーリズム向けの事業を展開するなど、スポーツ単体で考えるのではなく、文化や観光といった概念と組み合わせ、それらと連携しながらの取り組みが必要と思いますが、市の考えをお伺いします。 - <社会教育部長>東京2020オリンピックなどの大きなイベントが開催されるこの機会を、スポーツを通じ本市の魅力を国内外に発信しPRできるまたとない好機と捉えております。
つきましては、今後スポーツと文化、観光といった組み合わせなど、新たな発想をもって各部署との連携を図りながら検討してまいります。 - スポーツと文化、観光といった組み合わせなど、新たな発想をもって各部署と連携を図りながら検討されるということです。
これまでも関係部署の連携により、事業を進めてこられたと思いますが、スポーツ振興に重点を置いた施策の枠に留まらず、まちづくり全体を見渡した大きな視点で、またスピード感を持ち、まちの魅力の向上につながるような施策展開が欠かせないものであり、もはや、教育委員会の枠を超えた取り組みが求められていると思います。
地域が保有するスポーツ観光資源をフル活用し、域外からスポーツイベントの参加者、観戦者、大会関係者などをビジターとして受け入れ、そして本市の観光や文化などへつなげていくためには、市長部局で行う方がより実効性があるのではないかと思いますが、見解を伺います。 - <総合政策部長>スポーツをきっかけとした、文化や観光と連携したまちづくりの推進については、議員お示しのとおり、今後ますます重要となるものと考えております。
スポーツにつきましては、あらゆる年代を対象にした体力づくりや健康づくり、また、教育的な観点もあることから、これらを踏まえながら、どういった体制が機能的か、現在、検討を進めているところでございます。 - 枚方市には、スポーツを起点としたまちづくりの可能性がそこかしこに秘められており、また今後は文化や観光との組み合わせによるまちづくりの必要性もますます高まってきます。
その意味では、枚方市としてもスピード感ある、より機動的な組織が求められてくるところですので、積極的な推進を要望します。
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