枚方市駅周辺再整備の進捗と財源確保について
令和元年6月定例月議会 開催日:2019.06.19
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少子高齢化が進展し、40万都市である本市の枠組みが変わろうとしている中で、市駅周辺再整備については、今後の本市の行く末を左右する重点施策の一つであると考えています。
これまで機会あるごとに、スピード感を持って具体化に取り組むべきと要望してまいりましたが、市役所の本庁舎については、災害拠点として重要な危機管理機能を早期に取り組む必要があると考えますが、一方で市駅周辺再整備基本計画及び新庁舎整備基本構想については、今後10年、20年先を見通した計画であり、その内容について十分に精査する必要があると考えます。
市は、11月に財源の裏づけや事業手法を踏まえた案を報告するとされていますが、私は本当にこの短期間で出来上がるのか、不安を感じているところです。
枚方市駅周辺の再整備についてより良いまちづくりとしていくためにも、計画ありきで進めるのではなく、一度立ち止まって、市民や議会など様々な意見をしっかりと踏まえ、より磨かれた内容とすべきであり、そこからでもスピード感をもって進めてもよいと考えるわけです。
特に、全体計画となる枚方市駅周辺再整備基本計画については、昨年12月に素案をご提示いただきましたが、そのなかには、土地利用や施設配置計画の基本的な考え方や市街地再開発事業における総概算事業費として1400億円、そのうち市負担額で216億円になるということについても記載されています。
財源確保策については、事業手法の精査を含め検討すると聞いておりますが、この件についても本当に担保できるのか不安に感じています。
そこであらためてお聞きしますが、市はどのようなまちづくりを目指しているのか。
また現在の検討の進捗と今後、財源確保策も含めどのように進めようと考えているのか、お伺いします。
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枚方市駅周辺再整備の進捗と財源確保についてお答えします。
本取り組みにつきましては、人口減少が進むなど、社会の枠組みが変わろうとする中で、市駅周辺が広域中心拠点として発展し、本市の魅力を高めることで、交流や定住の促進を目的とするものです。
具体的には、公園や広場などの空間を生かし、その周囲に魅力的な商業・業務・医療・居住・行政機能を適切に配置することで、まちにゆとりを創出し、「職・学・住・楽」近接のライフスタイルの実現や交流促進、子育て世代を中心とした定住促進をめざしてまいります。
あわせて、高齢者をはじめ住民の方々がいつまでも健康で生き生きと暮らせるよう、安全で快適な住環境や歩行空間の整備、自然を生かしたネットワークの形成により健康増進を図ってまいります。
さらに、よりまちの魅力を高めるためにエリアマネジメントの推進を目指していきたいと考えております。
現在、そのために、民間ノウハウや投資を促す環境づくりとあわせ、事業手法や資金計画などについて検討を行っているところであり、本年11月を目処にお示しめしする考えです。
また、基本計画の策定に際しましては、時期を逸することなくスピード感を持つとともに、一方で、引き続き議会のご意見をしっかりとお聞きするなど、将来に渡って市民の方々に喜んで頂ける魅力あるまちづくりに向けて議論を深めながら進めてまいります。
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2回目の質問に移ります。枚方市駅周辺再整備の進捗と財源確保について、方向性は一定確認できました。
次にこれまでの確認をこめて、改めて検討における重要な事項について、お聞きします。
現在検討中の新庁舎の整備予定位置としては⑤街区としていますが、⑤街区に配置する場合の効果と④街区に配置する場合の効果についてそれぞれどのようなことがあげられるのかお伺いします。
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昨年9月の全員協議会でお示ししました枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)に基づきまして、⑤街区で新庁舎を整備した場合は、国・府・市有財産の最適利用等の観点から、市駅や現庁舎付近を中心とした現状から⑤街区まで範囲を広げることで、回遊性の向上や賑わいの創出が図れるとともに、みどりと一体となった健康的で魅力あるまちづくりが可能となります。
また、まちにゆとりを持たせられることから、都市住居や産業・文化芸術、行政機能を機能的に配置し、利便性などを高めることが可能となることから、定住促進や交流人口の拡大のほか、経済効果や税収額面においても高い効果が得られるものと考えております。
一方で、④街区に新庁舎を整備した場合は、限られた空間に必要な施設を効率的に配置するまちづくりが可能で、⑤街区に本庁舎を整備するより早期に着手できるとともに、市の負担額の抑制や市駅から近くなることが考えられます。
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新庁舎における必要とされる機能とそれを実現するための費用について、通常の公共施設と比較するなどどのように考えているのかお伺いします。
なお、位置の決定にあたっては、市民の方々に対する説明と議会の意思を確実に反映していただきたいと考えますが、これについても見解をお伺いします。
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新庁舎における機能については、新庁舎整備基本構想(素案)において、防災をはじめ窓口、議会、執務などを主要な機能としており、これらを実現するための建設費用については、特に、大災害の発生時の防災拠点としての機能をしっかりと発揮できるよう、高い耐震性を確保するために、建設コストは高くなるものと考えております。
なお、新庁舎位置に関しましては、枚方市駅周辺再整備基本計画の策定とあわせて、議会のご意見をしっかりお聞きするとともに、市民の方々に丁寧な説明を行ってまいります。
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先ほどのご答弁では、ゆとりのある新しいまちづくりを進めようと考えているとのことですが、市駅周辺再整備の中心部分となる④街区のまちづくりの考え方と必要となる機能、それを具体化していくための手法について、どのように考えているのか、お伺いします。
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枚方市駅再整備基本計画(素案)では、④街区については、生活サポート拠点の形成に向け、岡東中央公園や隣接した広場、歩道を一体的に活用しながら賑わいの創出に寄与する商業機能や、高齢者や子育て世代などを意識した、子育て・教育・医療・福祉などの生活サポート機能や住居機能を誘導いたします。
また、業務機能としましては、「職・住」近接の観点から都心とは異なる多様な働き方を実現するシェアオフィスや新たな価値を生み出すインキュベーション施設などを想定しています。
現在、その具体化に向けて、より民間ノウハウの活用や民間投資を促進できるよう、関係機関と連携しながら、早期に効果が発揮できる事業手法の検討を進めているところです。
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駅前の機能と事業手法についてご答弁いただきましたが、本市の重点施策に位置づけている『子育て環境を念頭に置いたまちづくり』という視点は、是非とも組み込んでいただきたいところです。
しかしながら私は、子育てに対する支援は、それぞれの地域に応じた使い分けを考えるべきであり、全ての子育て支援機能を市駅周辺で実現することは、これまでの本市の事業との関係や子ども目線での実施場所などの観点から現実的ではないと考えます。
そこで現在、本市において、市駅周辺再整備にあわせて必要と考える具体的な子育て支援機能については、どのように考えているのか、お尋ねします
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枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)では、めざすまちの将来像として、全ての世代が様ざまなライフスタイルを実現し、交流できるまちとしています。
特に子育て支援機能については、議員お示しのとおり現在、取り組んでいる事業や子ども目線での実施場所など整合を図りながら効果的・効率的に実施していく必要があり、市駅周辺地区での特性やニーズを踏まえ、例えば、保育や子どもが体験し、親子で交流できる施設などの子育て支援機能を公民連携により実現していきたいと考えております。
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市駅周辺再整備については、新庁舎の整備を含めて本市にとって最重要施策の一つであり、一度決めて、実行してしまえばやり直しはきかないことから、新庁舎の位置を含めて議論を深めるため、事業手法や財源確保策を合わせた資金計画などをできる限り早期に示していただきますよう要望します。
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