図書館分室と宅配について
平成29年予算特別委員会(第2日目) 開催日:2017.03.15
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予算説明書の423ページ、3.分室(11カ所)管理運営経費について、お尋ねします。
先日の文教委員協議会では、枚方市立図書館分室等の見直しに関する基本的な考え方の案が示されました。
この中で、山田分室は中央図書館の圏域内に、東香里・茄子作・釈尊寺分室については、建てかえ後の香里ケ丘図書館の圏域内に位置していますとあり、さらに、老朽化や市所有の施設でないことなどの理由も挙げて、4分室を見直し検討対象分室としています。
この見直しに係る費用は、分室(11カ所)管理運営経費に含まれているのでしょうか、お伺いいたします。
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分室(11カ所)管理運営経費はあくまで通常の開室に係る経費であり、見直しに係る費用は含んでおりません。
松井一郎中央図書館副館長
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見直しを行う4分室のうち山田分室について、現在の利用状況を伺います。
また、先ほどの枚方市立図書館分室等の見直しに関する基本的な考え方の案を受けて、平成29年度、図書館は山田分室の見直しについて、どのような対応をしていく予定なのでしょうか、お伺いします。
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山田分室の利用状況ですが、平成27年度の貸し出し冊数は年間2万7,749冊で、貸し出し人数も1日当たり47人と非常に少ない状況です。
山田分室を見直すに当たっての今後の予定ですが、現在、3月末まで市民アンケートを行っております。
4月以降、これを整理し庁内での検討を経た上で、地元への説明に取り組んでまいります。
なお、地元への説明に当たっては、その後の施設の活用等も含め、丁寧に行ってまいります。
松井一郎中央図書館副館長
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平成29年度の中で行っていくということなので、どういう経緯でこの分室が廃止になるのかという背景であったり、なぜそういうことをする必要があるのかとか、そういう部分をしっかりと説明、共有していただきたい。
行政が持っている情報は住民の方には、はっきり言って全部伝わっているわけではないというか、なぜいきなり廃止になるのかわからないというような声もよく聞きますので、なぜそこの部分の廃止が必要なのかというところをしっかりと。
住民の方と同じ目線、同じ知識量、同じ世界観、そういうところを合わせていって、確かにそれやったらやむを得ないなという部分に持っていけるように、その説明を丁寧にしっかりやっていただきたいと思います。
それで、分室がなくなった場合、それにかわる図書館サービスの選択肢の一つとして、宅配サービスが考えられると思います。
そこで、予算説明書の427ページ、15.図書館宅配サービス事業経費について、お伺いします。
図書館では平成26年7月から宅配サービスを開始されていますが、宅配サービスの仕組みとその利用はどのような状況か、お伺いいたします。
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宅配サービスは、市立図書館の蔵書をゆうパックまたはゆうメールで御自宅まで届けるサービスです。
送料は自己負担ですが、障害者には減免があり、全額図書館が負担する障害者Aと、利用者が割安の料金を負担する障害者B、そして一般利用者の3区分があります。
本年2月末現在、登録者合計43人のうち障害者Aの25人による利用が一定ございます。
なお、今年度は、障害者Bと一般利用者区分における利用はございません。
松井一郎中央図書館副館長
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利用はございませんというのはゼロということやと思いますが、御答弁からしますと、実態としてほとんど利用がないものです。
今後、分室がなくなると、高齢者など図書館を利用しにくくなる人も出てきます。
代替サービスの一つの形として発展の可能性があると思っていますので、民間事業者と連携するなどでのサービス改善やさらなる周知に取り組んでいただきますよう要望しておきます。
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