業務効率向上の取り組みについて
2018年12月定例月議会 開催日:2018.12.17
-
業務効率向上の取り組みについてお聞きします。
業務効率の向上の取り組みの一つとして、中堅職員による検討チーム員からの提言を受け、今年度から、全庁的な能率向上に関する「ワークプレイス改革」を実践されています。
その趣旨等については、この間、議会にご報告いただいているところですが、改めて、取り組みの目的と推進状況について、お聞きします。
-
業務効率向上の取り組みについてお答えします。
ワークプレイス改革につきましては、全庁的な能率向上に関する取り組みを実践することで、職員が本来的業務に集中できる環境をつくり、ワーク・ライフ・バランスの推進や、市民サービスの向上につなげることを目的として実施しているものです。
具体的な取り組み状況としましては、主なものとしまして、庁内会議におけるタブレットを活用したペーパーレス会議の導入や、庁内メールに関する統一ルールを設定した業務のスリム化について、また、業務の効率化による職員の時間的リソースの捻出を目的とした事務事業の見直しについて、現在、各部において取り組みを行っているところです。
行革推進課
-
仕事の質を高め、個人や組織のパフォーマンスを最大化するための取り組みは、とても大切なことであると思います。
しかし、職員が能力を最大限に発揮するためには、職員の働く執務環境も大きな要因となってきます。
机やイスなどの什器類を整備することも重要ですし、また、狭い部屋に多くの職員がいる職場などでは、二酸化炭素の数値も上昇し、そのことにより効率的な業務執行にも、少なからず影響がでるのではないかと思います。
本市においては、定期的に空気環境測定を実施しておられると聞いておりますが、現在、どのように課題を認識されているか、お聞きします。
-
市役所本庁舎におきましては、法令に基づき、2カ月に1度、二酸化炭素や湿度などの数値を計測します「空気環境測定」を実施し、職員が健康に執務を行えるよう、衛生的な執務環境の維持に努めているところでございます。
「空気環境測定」の結果におきましては、とりわけ冬場には、窓を閉め切り、暖房を稼働する機会も多いことから、一部の職場におきましては、二酸化炭素含有率が基準値(1,000PPM)を上回る状況がございます。
そのため、各職場には、始業前や昼休み、加えまして、ストーブを使用する機会の多い残業時間帯などには、定期的に窓を開けて執務室内の換気を行うよう周知し、良好な職場環境の維持に努めているところでございます。
総務管理課
-
執務環境を良好に保つよう取り組んでおられることは理解いたしました。
しかし、時間外では測定されていないですし、空調の稼働等を考えると部署によっては高いところもあるのではないでしょうか。ビル衛生管理法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)では二酸化炭素濃度1000ppm以下で維持管理するように規定されていますし、海外の複数の研究機関でも、二酸化炭素濃度が1000ppmを超えると、集中力や決定力などが顕著に低下する、そんな研究結果が出ています。更なる意識づけと、取り組みが必要かと思います。廉価なセンサーもありますし、IOTも手段の一つです。
今取り上げたことに限らず、職員が能力を最大限に発揮するためには、より良い環境で執務に集中できるように、より一層、執務環境を整える取り組みを行う必要があると考えています。
これまで、執務環境の整備について、どのような取り組みを行ってこられたのか、伺います。
-
これまで、狭隘な執務スペースにつきまして、業務関連性の高い部内各課を集約して配置し、共有スペースを有効に活用するなど、様々に庁舎レイアウトに工夫を凝らし、執務スペースの確保に取り組んでまいりました。
また、庁舎内温度を適正に管理できるよう、空調設備や窓などの外建具の更新工事なども実施し、職員が働きやすい執務環境の整備に努めてきたところでございます。
今後とも、職員がよりよい環境の下で、効率的に業務執行が図れるよう、様々な工夫に取り組んでまいります。
総務管理課
-
限られた時間の中で、職員が能力を最大限に発揮できるように、業務効率の向上を図るには、小さいことでも、できることから実行していくことが大事であると考えます。
費用をかけなくても、与えられた状況の中で、ハード面とソフト面の両方において、より働きやすい環境を整え、業務効率の向上に向けた取り組みをしっかりと継続していただくように要望しておきます。