中学校給食の推進について
2018年 決算特別委員会 開催日:2018.10.23
-
一般会計決算概要説明書206ページの第一学校給食共同調理場運営経費、4億8508万0364円のうち、調理業務委託料3億3353万4000円については、調理食数に応じて変動する変動費部分よりも固定費部分が大半であるため、総価契約としているとのことですが、変動費部分、固定費部分とはそれぞれどのような内容なのか、また変動費部分・固定費部分それぞれの割合と金額はどうなっているかお伺いします。
-
調理業務委託料の変動費部分と固定費部分の考え方については、委託業者が委託金額を算定するために用いているものですが、変動費部分は中学校給食の食数により作業内容が増減する部分で、固定費部分は、小学校給食全般及び中学校給食の変動費部分を除く全ての内容が対象になると考えられます。
変動費部分と固定費部分のそれぞれの割合と金額については、変動費部分は約6.3%で約2100万円、固定費部分は約93.7%で約3億1200万円となっております。
-
効率的な運用を確保する観点からは、より高い喫食率を確保する必要があると思いますが、喫食率向上のためにどのような取り組みをされたのかお伺いします。
また、3月の予算特別委員会において、中学校給食(喫食率)の推進について質問しましたが、現在も中学校給食全体での喫食率は、学校ごとに差があるように思いますが、このことについてどう考えているのかお伺いします。
-
喫食率の向上に向けた取り組みについては、毎月、カラー刷りで写真付の献立表や給食だよりを枚方市立中学校の全生徒へ配付しております。
また、PR動画を使用しての試食会の開催や献立コンテストのグランプリ作品を給食で提供するなど、様々な手法で取り組んでいるところです。
学校間の喫食率のバラつきにつきましては、友達関係で給食を選択するかどうかの影響は大きいという声もあり、学校や教室の中で少しでも給食を選択しやすい状況を整えることが喫食率の向上につながると考えますので、引き続き学校や保護者と連携し、全体的な喫食率の向上について取り組んでまいります。
-
喫食率を上げるには、中学生や保護者にアンケートを取るなどして、給食を選択しない理由など意見を聞くべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。
-
平成28年度に枚方市立中学校に在籍する中学1年生全員を対象として、喫食状況を把握するためのアンケート調査を実施したところです。
保護者からの意見聴取につきましては、今後、PTAの中学校給食試食会の機会などを通じて取り組んでいきたいと考えております。
-
平成28年度のアンケートについて、どのような意見があったのか、それを受けて何かアクションを起こしたのかお伺いします。
-
アンケートの結果からは、半数を超える生徒が給食を一度も食べていない状況があることや給食を食べている生徒は保護者の考えが影響し、食べていない生徒は自分自身の考えで食べていないといった傾向がみられました。
取り組みの一つとして、アンケート中で、生徒からのリクエストメニューを求め、後にリクエストデーとしてリクエストの多かったものを献立に組み入れるなど、生徒の興味関心を高める取り組みを行いました。
またアンケート結果を踏まえまして、市制施行70周年記念事業において、生徒全員に給食を体験してもらう事業を実施しました。
-
就学援助を受給されている世帯については、給食費が就学援助費として支給されることから中学校給食を選択することで経済的な負担が軽減されるというメリットがあります。
3月の予算特別委員会で、就学援助受給世帯に更なる周知をすることで、保護者の負担軽減につながるとともに、喫食率全体の底上げにもなると意見しましたが、その後どのように取り組まれているのかお伺いします。
-
就学援助世帯への周知の取り組みにつきましては、受給認定時に給食費の援助費がある旨の文書を配付しており、4月段階に4割程度の喫食率であったものが10月は5割程度に上昇しました。
今後は、対象者の方がよりわかりやすい案内文書を作成するとともに、今年度からは入学説明会時にも文書を配付し、更なる周知に努めてまいります。
-
中学校給食について喫食率を向上させるために、様々取り組みを行っていることを確認できました。
しかし、これだけ学校ごとに差があるという状況を見ると個別の取り組みが求められてくると思います。
保護者や生徒に対し、アンケートを実施いただき、一体どういった要因があるのかを、細やかに対応し喫食率の向上につなげていただくよう要望します。