枚方市のごみ減量施策について

平成29年6月定例月議会 開催日:2017.06.21

  • 枚方市のごみ処理については、穂谷川清掃工場と東部清掃工場の2か所で行われていますが、このうち、穂谷川清掃工場については、京田辺市の環境衛生センター甘南備園と合わせた後継施設として、平成35年度の稼働を目指し、新ごみ処理施設の整備が進められているところです。この進捗状況についてお伺いします。
  • 新ごみ処理施設の整備につきましては、昨年5月に国から枚方京田辺環境施設組合の設立許可を受け、現在、同組合が京都府の条例に基づく環境影響評価の手続きを進めています。今年の4月には、同条例に基づく計画段階環境配慮書が提出され、4月25日から5月24日まで縦覧が、6月7日まで意見募集が行われたところでございます。
  • 新ごみ処理施設についてどのような意見が出されたのか気になるところですが、改めて確認の意味で新ごみ処理施設の規模についてお伺いします。
  • 新ごみ処理施設の焼却能力は、京田辺市のごみ処理量を合わせて168トン/日としています。
  • 新ごみ処理施設の焼却能力は、京田辺市のごみ処理量と合わせて168トン/日と答弁をいただきました。

    ちなみに現在の東部清掃工場、240トン日、穂谷川清掃工場の焼却能力は200トン/日ですから、かなり焼却能力が小さく設定されています。

    今回、内訳も確認しましたが、枚方市の可燃ごみ量は新ごみ処理施設168トン日の中で、98トン日と計算されています。穂谷川清掃工場の焼却能力は200トン/日であることを考えると、単純に穂谷川清掃工場の半分以下の焼却能力で、それにあわせ減量していかないといけないわけですが、厳しい目標ではないかと思います。この168トン/日になった理由について、経過を踏まえてお伺いします。

  • 本市におけるごみ処理量につきましては、平成28年3月に策定しました一般廃棄物(ごみ)処理基本計画において、ごみ減量施策の効果等も含め、平成37年度のごみの焼却量などの目標値を設定しております。京田辺市も同様の計画を策定しており、それらの数値と災害廃棄物の処理量に基づき定めたものでございます。
  • 一般廃棄物(ごみ)処理基本計画において、ごみの焼却量などの目標値を設定されているとのことですが、新ごみ処理施設の稼働を予定している平成35年度には、焼却量をどのくらい削減する必要があるのか、お伺いします。
  • 一般廃棄物(ごみ)処理基本計画では、平成26年度のごみの焼却量 9万9,182トンを基準に、平成37年度の目標値を8万8,844トンとしています。

    ご質問の新ごみ処理施設の稼働を予定している平成35年度のごみの焼却量については、9万724トンの目標値となっており、約8,500トンの削減が必要となっています。

  • 平成35年度の新ごみ処理施設の稼働予定までに、かなりのごみ減量が必要だということはわかりました。

    私の記憶では、平成21年度に改訂された前の一般廃棄物(ごみ)処理基本計画においては、平成26年度時点で約8,000トン、ごみ焼却量の目標値を達成できてなかったと思います。8000トン未達については、本来なら要因分析の話もありますが今回、基本計画の目標値を基に、新ごみ処理施設の規模を計画されているとのことですので、今まで以上に、ごみの減量や資源化に取り組んでいかなければならないと思います。

    そこで、一般ごみの中にはどれくらいの割合で資源化できるごみが含まれているのか、お伺いします。

  • 一般ごみの中に含まれる資源化できるごみの割合については、平成26年度に実施したごみの組成分析調査結果で、雑誌や雑がみ等の紙類が13.9%で約8,400トン、容器包装プラスチックが11.3%で6,800トン、手を付けていない食品が3.2%で約2,000トンとなっています。
  • 一般ごみの中には、まだまだ資源として再生利用可能なものが多く含まれていますが、特に紙類については、平成35年度までに削減しなければならないごみの焼却量と、ほぼ同量の約8,400トンも含まれています。

    一般廃棄物(ごみ)処理基本計画では、見込まれる将来のごみ量を目標設定するにあたり、再生利用可能なものを市民にどれくらい分別協力してもらうのかを記した分別協力率が記載されています。

    そこでお聞きしますが、紙類の分別協力率はどのようになっているのでしょうか。

  • 一般廃棄物(ごみ)処理基本計画では、再生利用可能な紙類を、「新聞紙」、「雑誌や紙製容器包装」、「段ボール」、「紙パック」に分類し、平成37年度の分別協力率を設定しています。

    それぞれの分別協力率については、新聞紙は現状のまま91.7%、雑誌や紙製容器包装は19.2%から50.0%に、段ボールは61.3%から70.0%に、紙パックは4.3%から50.0%に向上する計画となっています。

  • 分別協力率については、特に、雑誌や紙製容器包装が19.2%、紙パックの割合が4.3%と低くなっており、ごみ減量やリサイクルに取り組んでいくためには、これらの分別協力率を上げていく必要があると思います。現在、一般ごみに含まれる紙類の削減に向け、どのような取り組みを行っておられるのでしょうか。
  • 紙類の削減に向けた現在の取り組みについては、広報ひらかたやFMひらかた等を通じて、集団回収を自主的に実施している団体に対して交付する報償金制度の周知・啓発に努め、自治会・子ども会などによる集団回収の更なる拡充を図っているところです。
  • 一般ごみに含まれる紙類の削減に向けて集団回収の利用団体の拡充などの取り組みを実施されておられますが、下宿されてる学生さん、単身者などの自治会未加入者は、集団回収に出せず、一般ごみに出している状況もあると思います。

    今回、リサイクルできる紙のサンプルとして、職員の方からお借りしました。(サンプル提示をしました)表面に特殊な加工をされているもの以外はどういったものでも回収・リサイクルできるようです。今はこうした紙類も行政に持ち込まれたものは、すべて焼却されている状況です。

    今後、一般ごみに含まれる紙類を削減するためには、公共施設等への排出場所の設置やごみ置場を活用するなど、分別回収にも取り組んでいく必要があると思いますが、今後の取り組みについてはどのようにお考えでしょうか。

  • 現在、集団回収における自治会未加入者への対応として、集団回収場所への排出を可能にする仕組みや、出張回収、市内大学と連携した古紙の拠点回収などの取り組みを進めています。

    今後は、これらの紙類の削減に向けた様々な取り組みを実施するとともに、その効果を見極めながら、更なる減量施策について検討してまいります。

  • 新ごみ処理施設の稼働もありますので、しっかりとごみ減量施策を推進していただきたいと思います。行政として、紙類についての窓口と言うか、カテゴリを作っていただきと思います。京都市や寝屋川市では行政回収も行われているようですので参考にしていただきたいと思います。

    また、平成35年度を目指して整備が進められている新ごみ処理施設の稼働にあわせて、穂谷川清掃工場は休止されると思いますが、同工場は市の中心部に位置し、すぐそばに国道1号や主要地方道枚方交野寝屋川線、府道杉田口禁野線が通っており、災害時等の活動拠点としても非常に魅力的なところに立地しています。

    そのため、新ごみ処理施設の稼働後も、穂谷川清掃工場の敷地を、ごみ処理の拠点施設としてだけではなく、地の利を生かした他の公共的な使い方も含めて幅広く検討していくべきかと思います。どのように考えているのでしょうか。

  • 現在、穂谷川清掃工場はごみ処理の拠点施設として重要な役割を担っており、新ごみ処理施設の稼働後も、市民の持込ごみの窓口や収集車両の基地など、一定のごみ処理の拠点とする機能が必要と考えております。

    ご指摘いただいた内容や効率的なごみ処理体制の構築なども踏まえ、引き続き、幅広く検討を行ってまいります。

  • 今回、枚方市のごみ減量施策について、いくつかの点について質疑しました。新しいごみ処理施設の処理量と目標設定について、また一般ごみのうち紙類に関する施策、そして穂谷川清掃工場の跡地活用について。いずれも今後の対応が必要になってくるものですので、取り組めるものから調査・検討・着手していっていただきたいと要望します。

    先般、食品ロスを減らす目的から食べのこサンデーという取り組みが行われることを環境部長から報告がありましたが、掛け声だけで終わることないよう、また環境部長に任せきりにすることなく、市長は日曜に各地に出かけられることも多いと思いますので呼びかけをしっかり行っていただきますよう要望しておきます。