中核市での教育の取り組みについて
平成26年第4回定例会(第3日) 開催日:2014.12.12
- (1)学力、体力の向上に向けた取り組みについて。
この議会でも、何名かの議員から、全国学力・学習状況調査の結果を踏まえた質問がなされます。私からは、学力向上に取り組むに当たり重要と考えているユニバーサルデザインの観点から質問させていただきます。
現在、本市は、ユニバーサルデザインの観点を踏まえた教室の環境整備について、どのように取り組んでいるか、お聞かせください。 - ユニバーサルデザインを踏まえた教室の環境整備につきましては、小・中学校の初任者を対象に作成しました『小中学校初任者研修の手引』の中で、「黒板の周りから不必要な掲示物を取り除き、黒板に注目しやすいようにする」ことなどを例示し、子どもが集中して学べる、ユニバーサルデザインを取り入れた学習環境の整備に取り組むこととしております。
また、各学校の校内研修や、小中連携の合同研修会等において、外部の講師を招聘してユニバーサルデザインについて職員が学ぶ機会を設けるなどの取り組みを行い、その研修内容を踏まえて教室の環境整備を実践している学校もございます。石田義明教育委員会事務局学校教育部長
- 状況については一定理解しましたが、私が見学してきた教室では、そうした取り組みがまだなされていないようでした。教育委員会として、ユニバーサルデザイン整備が学力向上に有用であるととらえ、研修も行っているということであれば、より徹底いただくよう要望します。
さて、次に、体力の向上に向けた取り組みについて。
先日、今年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果が公表されましたが、大阪府の小・中学生は、男女ともに全種目で全国平均を下回り、全国順位も40位台にとどまるなど、厳しい結果となっています。枚方市の結果はどのようになっているのか、お聞かせください。 - 今年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果につきましては、12月に送付されてきました結果を現在分析中ですが、昨年度の結果では、小学校5年生で、長座体前屈、50メートル走、ソフトボール投げが男女とも全国の平均を上回っています。
これに対し、握力、上体起こし、反復横跳びの項目で大阪府の平均を下回っています。中学校2年生では、男子で50メートル走が全国平均を上回りましたが、男女ともに上体起こし、反復横跳びの項目で府の平均を下回っております。石田義明教育委員会事務局学校教育部長
- 先ほどの質問で、全国、府と比較した結果についてはわかりましたが、単年度の結果だけを見るのではなく、市としては、3年、5年といった期間での比較も大切だと思います。経年で比較したときの枚方市の結果がどうであったのか、お聞かせください。
- 全国体力・運動能力、運動習慣等調査が開始されました平成20年度から平成25年度までの調査結果を経年比較いたしますと、小学校5年生男子の20メートルシャトルラン、小学校5年生女子の50メートル走、中学校2年生男子の20メートルシャトルランと50メートル走及び中学校2年生女子の持久走において、少しずつではありますが、記録が上昇する傾向にございます。
石田義明教育委員会事務局学校教育部長
- 私も平成20年度から平成25年度までの結果を拝見しましたが、ソフトボール投げやハンドボール投げなどの成績が落ちているように見受けられました。
さて、これまでの全国体力・運動能力、運動習慣等調査の状況を踏まえ、枚方市では、どのような体力向上に係る取り組みを行っていくのか、また、今後の方向性について、お聞かせください。 - 各学校における体力向上に係る取り組みといたしましては、体力向上推進計画を策定し、それに基づき、日々の総合的な体力向上に係る取り組みを実践しております。
例えば、小学校では、体育の授業時間に加え、なわとび週間やマラソン週間を設けるなど、継続的に1つの運動に取り組む場面を設定しています。
さらに、教育委員会が主催する陸上競技大会や駅伝競走大会にも、全小学校が、当日までの練習も含めて、意欲的に参加することで、児童の体力向上に努めております。
また、中学校では、体育の授業のほか、主に部活動を中心に、体育祭や球技大会等の行事への取り組みも含めて、継続的な体力向上の取り組みを行っています。
今後も、各学校が、運動することが楽しいと思えるような授業作りなど、児童、生徒の体力向上に努めるよう指導し、生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の育成を行ってまいります。石田義明教育委員会事務局学校教育部長
- こうした結果を分析し、総合的に、体力向上について、しっかり改善を図っていただくよう要望しておきます。
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- 12月議会 平成26年度議会報告, ユニバーサルデザイン, 中核市, 教室, 教育, 環境整備