庁舎内における『しんぶん赤旗』の勧誘、配布、販売について
平成26年第2回定例会(第4日) 開催日:2014.06.23
- 一般質問1日目、鍜治谷議員の質問の確認です。
『しんぶん赤旗』の勧誘、配布、販売が枚方市の庁舎内でも行われていることについて、実態があるとのことですが、間違いないか、お聞きします。また、本庁以外の他の市庁舎について、同様の実態があるのか、お聞きします。
- 4.庁舎内における『しんぶん赤旗』の勧誘、配布、販売について、お答えいたします。
『しんぶん赤旗』の配布及び集金については、幾つかの職場において確認しておりますが、勧誘については、把握しておりません。なお、本庁以外の庁舎でも同様の状況があることは確認しておりますが、個別の詳細までは把握しておりません。
奥 誠二総務部長 - 次に、庁舎内における『しんぶん赤旗』の勧誘、配布、販売について。
政党機関紙である『しんぶん赤旗』を庁舎内で配布し、集金されている事実が少なからず確認されているとのことです。このことは、全国的にも問題になってきています。
新聞でも報道されており、昨年12月10日付の産経新聞、九州・山口特別版ですが、引用しますと、「他の管理職職員も大半は購読しているので断るわけにはいかないと思った」との行橋市職員のコメントが、また、去る6月17日付の産経新聞でも「多くの職員が、副主幹昇任時に議員から勧誘を受け、市庁舎内で購読の勧誘が行われていた」との伊丹市部長の説明が紹介されています。
『しんぶん赤旗』は、日刊紙で月額3,497円、日曜版で月額823円、合わせて月額4,320円、年間5万1,840円にもなります。これは決して安くない金額であり、生活が厳しく、すべての面で支出を縮小している職員、また、生活が厳しく、衣服、家電、家具を買い控えしている職員にとっても大きな負担です。
先日の質問にもありましたが、対職員という地位の優位性を利用していると思われても仕方がない市議会議員が関与し、『しんぶん赤旗』の販売が庁内で行われていることが一部でも確認されている以上、やはり、庁舎内での勧誘も含め、実態を把握するために、職員に対し、購読等の状況について詳細な調査をするべきと考えますが、見解を伺います。
- 『しんぶん赤旗』を購読するかどうかは、あくまで職員個人の意思により判断し、行われているものと考えておりますので、購読等の状況について調査することは予定しておりません。
奥 誠二総務部長 - 『しんぶん赤旗』の購読が職員の意思で自発的に行われたか、または市議会議員の勧誘があったのか、職員に対して調査を実施し、勧誘の実態があれば禁止すべきだと考えます。調査の内容については、市議会議員から購読の勧誘を受けたことがあるか、その勧誘は圧力と感じたか、実際に購読したか、いつから購読しているか、新聞勧誘を受けたときの役職などを確認すれば、実態は把握できると思います。
川崎市では、職員を対象に政党機関紙の購読勧誘に関するアンケートを実施され、そのアンケートの実施に対し、思想の自由を侵す行為だとして市が訴えられる裁判がありましたが、請求は棄却されたと聞いております。本市では、『しんぶん赤旗』に限らず、政党機関紙の購読の勧誘の実態を調査されないのか、また、調査を実施しない理由について、伺います。
- 御質問の政党機関紙の購読に関する調査につきましては、先ほども答弁させていただきましたように、これを購読する、しないという判断は、あくまで職員個人の意思により行われているものと考えております。こういうことから、職員の個々の考えを把握することにつながるような調査を行うことは、市として考えておりません。
奥 誠二総務部長 - 思想、信条の自由は守られなければならないと思います。私が申し上げたいのは、個人の内面、個々の考えの調査ではなく、実態としてどうなのかを把握する必要があるのではないかということです。市として、早急に実態を把握するとともに、今後、違反行為には厳格に対応していただきますよう要望いたします。