• 決算概要等報告書五十一ページに記載の小学生新学力テスト事業費についてお伺いします。
    施策の成果として、子どもが自己肯定感を高めている結果が出ているとあり、学校現場での取組が進んできた結果だと聞いております。子どもたちの自己肯定感を高めることは非常に重要なことですが、そのためには、学校現場だけでなく、保護者からの子どもへの働きかけが大切だと考えます。保護者の理解促進のためにどのような取組をしてきたのか、市町村教育室長にお伺いします。
  • 〇小学校新学力テスト事業は、小学生すくすくウォッチとして実施しておりますが、その目的は、子どもに必要な力を育むために教員の指導に役立てることに加えまして、子どもたちの成長を支え、委員御指摘のように、保護者をはじめ、関わる全ての大人が子ども一人一人のよさを認め、その成長を見守ることによって、子どもたちが自信を持ち、次の目標に向かう意欲を高め、力を伸ばすことにつなげるものでございます。
    そのため、保護者をはじめ関わる大人への取組といたしまして四つほど進めております。

    〇まず一つ目は、子ども一人一人の答えが一つではない問いへの解答のよさ、それからアンケートの回答から見いだしたいわゆる見えない学力と言われます非認知能力における強みを個人票に記載するとともに、子どもの頑張りを具体的に褒めて認める材料として活用してほしいという保護者へのメッセージも記載しております。

    〇また、二つ目には、保護者の理解を深め、子どもによりよい関わりを促すために、テスト実施前にすくすくウォッチの目的や内容を記載した、児童、保護者向けリーフレットを配付しております。

    〇加えまして、三つ目になりますが、非認知能力を高めるためには、幼児期からの保護者や大人の関わりが重要でございます。それらを分かりやすく示した資料を作成、周知しております。

    〇そして、最後四つ目ですが、保護者、それから家庭教育支援に関わる方や学校教育関係者を対象としました非認知能力を育成するフォーラム-セミナーと呼ぶときもございますが-を令和四年度から開催いたしまして、すくすくウォッチの説明とともに、子どもを伸ばす保護者の関わりや望ましい環境づくり等について有識者の話を聞いたり、優れた取組を共有するなどの機会を持ってございます。

    引き続き、本事業の趣旨の周知について工夫を凝らして、理解促進に努めてまいりたいと考えております。
  • すくすくテストについては、問題と個人票、それぞれ私も中身を確認させていただきましたが、一人一人のよさが出てくるものでありまして、これも家庭で活用できるものになっているというふうに本当に実感したところです。その意義や目的をしっかり伝えていただきますよう、引き続きよろしくお願い申し上げます。