NPO活動応援基金について

  • NPO活動応援基金について、お伺いします。
    決算概要説明書72ページでは、NPO活動応援経費の補助金として、1,779,000円との記載がありますが、そのうち、NPO活動応援基金補助金の決算額について、お伺いします。
    また、補助金の申請をされた団体から、年度当初の交付決定額より減額になったとの話を聞いていますが、決算額と交付決定額との差額について、お伺いします。
  • 【山口市民活動課長】NPO活動応援経費の補助金1,779,000円のうち、NPO活動応援基金補助金の決算額は1,129,000円でございます。
    また、年度当初の補助金交付決定額は、合計1,581,000円であり、決算額との差額は452,000円でございます。
  • NPO活動応援基金補助金の決算額は1,129,000円でありまた、年度当初の補助金交付決定額は、合計1,581,000円、決算額との差額は452,000円ということで、割と大きな差が生じていると思います。
    これについては補助金の申請をされた団体から、中間報告等では特に指摘もなかったのに、実績報告時に指摘され、修正することができないため、結果減額に至ったという話を聞いています。
    交付確定額の審査をどのように行われているのかお伺いします。
  • 【山口市民活動課長】実績報告時には、団体から提出いただいた事業実施状況報告書、事業収支決算書、領収書等を基に、確認が必要な部分については、団体に聞き取りを行いながら、補助対象事業の実績について確認・審査を行っております。
    また、団体が補助対象事業を執行するにあたり、申請時の事業計画から変更が生じる場合には、速やかに報告をいただくと共に、必要があれば変更に係る申請書を提出していただくこととなっており、その際に変更内容を確認しております。
  • 聞き取りを行いながら確認・審査を行っているとのご答弁でしたが、様々な指摘をされることで、結果減額を余儀なくされている団体があることも事実です。
    NPOは非営利の団体であり、限られた活動資金と人員の中で、工夫しながら活動を続けておられます。
    NPO活動応援基金補助金は、そのような団体の活動を支援するための制度であると考えます。
    しかし、市はそうした団体を管理監督すること・補助金の審査を行うことに視点が移ってしまっており、主たる目的である支援に対する視点が欠如しているのではないかと考えますが、本補助制度にどのように捉えておられるのか、また、制度をよりよいものにしていくため、どのような姿勢で取り組んでいかれるのか、見解をお伺いします。
  • 【山口市民活動課長】NPO活動応援基金補助金の交付目的は、NPO活動を活性化させ、その健全な発展に資することであり、NPOに対する重要な支援策であると考えております。
    一方、補助金の交付にあたっては、公平、公正に行う必要があるため、確認が必要な事項については、団体に十分聞き取りを行うなどの審査を行っているところでございます。
    制度の運用にあたっては、補助金の交付目的をしっかりと意識しながら、NPO活動の活性化につながるよう、引き続き、NPOに寄り添った支援に努めてまいります。
  • NPO活動応援基金補助金は、活動資金に苦慮しているNPOにとって、活動を進めるうえでの貴重な支援制度です。
    しかし、この基金について事務手続きが煩雑であると、複数の団体から声をいただいています。
    基金の事業を取り組む皆さんは、職員さんのように事務のプロばかりではありません。
    その前提を無視して、役所のルールと同じように進めていれば、団体の気持ちは離れていくと思います。
    一般の方がわかるよう、分かりやすい制度であるとともに、丁寧に資料を作成して、説明があるべきです。
    コロナ禍でも取り組もうとしている団体に対して支援や応援の姿勢が見られなかったという声を複数いただきました。
    NPO活動には、事業として真剣に取り組んでいる方々も増えてきています。
    そうした中で、公正な審査も大事ですが、補助金交付の主たる目的であるNPO活動に対する支援に視点を置き、そうした団体を育成していくことが市の発展につながるという思いで、補助金を活用するNPOの目線に立って制度を運用していただくよう強く要望します。