枚方市内の交通基盤整備について

  • 1.枚方市内の交通基盤整備について、お聞きします。
    新名神高速道路の八幡京田辺ジャンクション・インターチェンジから高槻ジャンクション・インターチェンジ間については、今年2月に開通目標が令和5年度から令和9年度に見直され、4年も遅れるということで、早期開通を待ち望まれていた市民や企業にとってはインパクトが大きく、非常に残念に思います。
    また開通が遅れることにより、工事期間が長期化するなど様々な影響が生じると考えますが、今回の新名神高速道路の開通目標の見直しに関し、市は、どのような認識で、現在どのように取り組まれているのかお伺いします。
  • 1.枚方市内の交通基盤整備について、お答えします。
    新名神高速道路の開通目標見直しは、市民や地元企業の期待も大きいだけでなく、経済的損失も多大となることから、本市としても非常に残念であると考えています。
    また、今回の見直しによる工事期間の延伸は、工事にご協力いただいている周辺住民の方々へのご負担が更に増すことことが懸念されることから、事業主体である西日本高速道路㈱には、安全管理や周辺住環境に十分配慮した上で、一日も早い開通に向け、着実に工事を進めていくよう働きかけているところです。
  • 新名神高速道路に関する市の考えについては一定理解しました。
    では、新名神高速道路のアクセス道路として大阪府が事業中の都市計画道路牧野高槻線、いわゆる淀川渡河橋並びに都市計画道路内里高野道線及び都市計画道路長尾家具町線整備のそれぞれの取り組みに関して、現在の進捗状況と市の役割について、お伺いします。
  • 牧野高槻線については、関連する京都守口線の拡幅整備と合わせ、現在、橋梁や道路等の設計並びに、用地取得に向けた現地測量及び物件調査が実施されています。
    本市は、用地取得に関する業務を大阪府から受託するなど、早期の完成に向け、大阪府と連携して取り組んでいるところです。
    次に、内里高野道線及び長尾家具町線につきましては、新名神高速道路八幡京田辺ジャンクション・インターチェンジへのアクセス道路として、令和5年度の完成に向け整備工事が進められています。
    本市としましては、内里高野道線と道路ネットワークを形成し、地域の円滑な交通環境の構築に資する都市計画道路北山通線を同時期に完成させるため、鋭意、整備工事に取り組んでいるところです。
  • アクセス道路整備の取り組み状況については一定理解しました。
    次に、牧野高槻線整備と併せて4車線の拡幅を実施される府道京都守口線についてお伺いします。
    府道京都守口線の4車線化は、淀川渡河橋としての牧野高槻線の整備に伴う交通量増加に対応するために実施されるものと聞いています。
    そこで、上島町交差点で接続する市道牧野長尾線についてもなんらか改良が必要と考えますが、その対応を伺います。
  • 府道京都守口線につきましては、議員お示しのとおり、牧野高槻線の整備に伴い予測される交通量の増加に対応するため、牧野高槻線と府道京都守口線との交差部から市道牧野長尾線との交差部である上島町交差点までの区間について、4車線に拡幅されるものです。
    このため、京都守口線の拡幅と合わせて、市道牧野長尾線との交差部の処理が必要となるため、大阪府において、交差点改良が実施される予定です。
  • 府道京都守口線と市道牧野長尾線との交差点改良については理解しました。それでは、府道枚方高槻線に関して、お伺いします。
    我が党では、以前から淀川渡河橋の開通による府道枚方高槻線の交通量の増加に対する影響を懸念しており、府道枚方高槻線はバス通りであるにもかかわらず歩道が十分に確保されていない危険な状況であることから、歩道整備の必要性について市議会だけでなく、大阪府議会でも取り上げてきたところです。
    そこで、府道枚方高槻線の歩道整備に関して、市の課題認識と現在の取り組み状況についてお伺いします。
  • 府道枚方高槻線につきましては、歩行者や自転車の安全な通行空間の確保が課題であり、淀川渡河橋の整備が進められる中、早期の対応が必要であると認識しています。
    このため、淀川渡河橋の開通による交通量増加の影響が特に大きいと予測される牧野駅から市道楠葉中宮線までの区間における対応について、大阪府と検討を重ね、連携して歩道整備を進めることを確認したところです。
    具体的には、本年3月に、大阪府と本市が相互に協力し円滑に事業推進を図ることを目的とした覚書を交換しており、引き続き、早期効果発現の観点も踏まえ、優先的に取り組むべき区間を検討するなど、歩道整備の実施に向けた取り組みを進めてまいります。
  • 府道枚方高槻線の歩道整備については理解しました。
    私が見る限り、答弁いただいた区間の中では、大阪歯科大学付近が迂回路もなく非常に危険な状態だと思いますので、早期整備を要望しておきます。
    また同じ路線で、交通量増加の影響があると考えられる個所として、府道枚方交野寝屋川線と交差する招提口交差点や、国道1号と交差する招提交差点があると思いますが、市の認識をお伺いします。
  • 議員お示しの2つの交差点につきましては、現状においても渋滞が発生しており、淀川渡河橋の整備に伴い交通量の増加が予測されることから、対策が必要であると認識しています。
    大阪府は、昨年度、交通量調査を実施し、今年度は、国とも連携しながら渋滞対策に向けた概略検討などを行う予定とお聞きしています。
    本市としましては、両交差点の渋滞解消に向け、大阪府と国の検討状況を共有するなど、連携して取り組んでまいります。
  • 府道枚方高槻線の取り組み状況は一定理解しましたが、これまでに府道枚方高槻線については地域から安全な歩行空間の整備に関する様々な要望をお聞きしており、牧野高槻線整備に伴う交通量増加に対応して非常に危険な状況を改善するためには、抜本的な対策が必要ではないかと感じています。
    例えば、穂谷川の河川敷沿いには、国道1号に向かって市の管理道路がありますが、この道路を活用することも有効な対策の一つになるのではと考えますので、今後検討いただくよう要望します。