柏原市 ママスクエアを視察
※4月の視察記録です。
柏原市と聞いて、まず何を思い浮かべますか?(奈良の橿原ではない)
ぶどう?ワイン?河内もなか?
・・・私は、高校の時の先輩の彼女が柏原市在住であったことと、昨年の選挙の時に少し応援活動に行ったくらいでした。(余り知らなくて恥ずかしい)今回は、この30年3月から始まった柏原市のママスクエア事業視察(と柏原大食堂)についての記事です。
ママスクエアとは
子育て中のお母さんの『子育てをしながら働きたい!』の思いを実現する仕組みです。【子供のそばで働ける世の中に】をテーマに、株式会社ママスクエアが全国で20か所近くを運営。
施設自体はワーキングルームとキッズルームとコミュニティスペース(休憩場)からなっており、仕事をしながらガラス越しに子供の様子が分かるようになっています。
お母さんが仕事をしている間、子供は隣のキッズルームで遊びながら時間を過ごすというものです。
特徴として以下のようなものがあげられていました。
- 子供と一緒に出勤が可能
- 職住近接、オフィスが自宅の近くに
- キッズルームにはサポートスタッフが常駐(有資格者等で構成、安心して働ける)
- シフト制で自分に合った働き方
- 同じ境遇(子育て中)のママたちと気兼ねなく働ける
- 教育や研修もあり、ブランクを気にしなくていい
食事は休憩の場所でとっているとのことでした。またおむつ替えや授乳なども、ガラス越しにサインを送って、その間を休憩として運用している様子でした。また出勤はシフト制、午前や午後だけなどある程度自由の利くスタイルで出勤できるようで、これを本格的な仕事復帰へのステップとして活用してほしいという狙いのようです。(事業名は母親労働拠点創出事業と銘打っています、必ずしも子供連れが勤務の必須でもないようです)
実際の仕事内容は、この柏原視察時においてはコールセンター対応のようでしたが(実際の業務は部屋に入っていないのでわかりません)他のママスクエア支店ではキーパンチャーや封入梱包業務など、他の仕事をしているところもあるとのことでした。
柏原市での導入への経緯
柏原市では、出産に伴って離職する、そんなお母さんが17.8%(柏原市の子育て支援に関するニーズ調査)おられ、子育てしながら働ける環境は検討が進められてきました。
平成28年11月には葛城市を視察、その後29年の1月から検討が進められ6月には補正予算、7月~9月にプロポーザルで事業者選定、12月から30年2月の事業スペース整備やママの募集があり、30年3月から事業が始まりました。実際に動きが出てから1年以内に補正予算までいったことをかんがえると、スピード感ある動きと思います。
また、整備には国の地方創生推進交付金(トータルで約3500万、この事業だけで約3200万)が使われているものの、実際の運営においては4月からは委託金はなし(0円!)で運営されており、このあたりも民間の力をうまく使っていると言えそうです。
終わりに
現地視察の後、タイミングよく市長(ふけ正浩氏)が時間を取ってくださり、導入に至るまでの話や市政の状況など、さまざまお聞きできました。行政の財政規模や人口規模が違うとはいえ、半年ほどで補正予算を議案上程から実施につなげるスピード感は枚方市も必要と思いますし、ママスクエアのように職住近接につながる施策を実施していくべきと思います。ありがとうございました。
柏原市役所を出るときに、『お昼がまだなら、サンヒル柏原、柏原大食堂で食べていって!』と市長から言われましたので、サンヒル柏原(柏原大食堂)で食事して枚方に戻りました。”サンヒル”という施設名の通り、眺めは最高です。一度行く価値はあるかと思いますので、お立ち寄りの際はぜひ。