生涯学習施策の推進について
2018年9月定例月議会 開催日:2018.10.02
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先日の予算特別委員会において、「本市9箇所の生涯学習市民センターのうち、7箇所に活動委員会が設置され、様々な事業に取り組まれているが、事業の固定化や幅広い市民層の参画による活性化が図れていないこと」などの課題を指摘させていただきました。
本市では、平成18年度に市民の生涯学習活動を通じ協働のまちづくりを推進する仕組みをつくり、その輪を広げるために公民館等社会教育施設を生涯学習拠点施設とする生涯学習推進体制の再編が行われましたが、活動委員会の事業はどういった観点で取り組まれているのかお伺いします。
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次に、生涯学習施策の推進について、お答えします。活動委員会では、各種講座や交流事業のほか、地域の課題や歴史、文化に関する学習の場の提供など、それぞれの地域の特性やセンターの特色を活かした事業を市民目線に立って実施されています。
松宮産業文化部長
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「活動委員会では地域特性を活かした事業を市民目線に立って実施されている」とのことですが、事務概要などで、実施されてきた活動委員会事業を確認すると、民間のカルチャースクールなどでも実施されている事業が多く見受けられます。
私は、センター利用者の多くは、活動委員会事業よりも通常のサークル活動で施設を利用したいと思っておられるのではないかと考えています。
そこで、民間のカルチャースクールなどで実施されている事業と活動委員会事業との違いについて、お伺いします。
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活動委員会事業は、生涯学習活動を推進することを目的として実施されています。学習を通して仲間づくりやセンターを利用する様々な団体との交流にも繋がることから、カルチャースクールなどとは異なる価値があると考えております。
松宮産業文化部長
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市民の「学び」や「地域社会」への貢献意欲が高まる中、幅広い層の学びやその成果を活用する機会が求められており、市としてあらゆる世代の人が生きがいを持って学び続けることができる場を確保し、その成果を地域で生かし、市民同士が繋がりを育むことができる環境づくりを進めていく必要があります。
本市の生涯学習施策の推進に向け、今後も引き続き、積極的に市が責任を果たしていく必要があると考えますが、見解をお伺いします。
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市民団体などによるまちづくり活動が活性化されるようなネットワークづくりの場や、人生経験豊かな高齢者の活躍の場の確保など、市民がまちづくりに参画しやすい環境づくりに取り組んでいく必要があると考えています。
生涯学習市民センターは、地域や世代間交流のつながりを支え、様々な活動を行う方が集う場であり、協働のまちづくりの拠点として、より一層、活性化に努めてまいります。
松宮産業文化部長
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第5次総合計画にもあるように、「少子高齢化・人口減少社会の進展に伴い、今後、公共施設の再編整備など将来の人口規模・構成に応じた施策展開」が求められます。
現在、私は公民館から生涯学習市民センターへの再編時に掲げた「生涯学習による市民との協働」「生涯学習市民センターの生涯学習によるまちづくりの拠点施設化」という考え方が具体化できているとはいえないと考えています。
様々な政策領域において、市民との協働関係の構築は、それぞれの政策担当部署が、様々な場所において構築すべきものとなってきており、生涯学習市民センターにとどまらず、学校や地域施設などの大きな枠組みの中で、活動の場を確保していくことが求められると考えており、これらの観点を踏まえつつ、生涯学習施策の推進に向けた更なる取り組みを進めるよう要望いたします。
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